メインビジュアルは、熱帯の森の植物を用い、新たな森のイメージを呼び起こすルイス・ゼルビーニの作品
岡山県北部を舞台に、2027年9月18日(土)から11月23日(火・祝)まで開催する国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027。このたび、参加アーティスト第2弾として新たに8カ国・地域から12組のアーティストを発表するとともに、メインビジュアルを公開しました。
メインビジュアルに採用したのは、ブラジルを拠点に活動するアーティスト、ルイス・ゼルビーニの作品《Abricó de macaco 10》※(2023)。熱帯の森から採取した植物を用いて生み出される豊かな色彩と造形が、芸術祭のコンセプト「プロトピア」とともに、来場者の意識のなかに新たな森のイメージを呼び起こすことを目指します。
※Abricó de macaco はポルトガル語でホウガンノキ(砲丸の木)を意味する
また、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027の開催に先立ち、参加アーティスト「蜷川実花 with EiM」が手がける特別列車が2026年10月10日に運行を開始しました。2027年秋に進化を遂げ、完成を迎える予定です。さらに、11月2日からはボランティアの募集を開始。芸術祭鑑賞パスポートは2027年6月に発売を予定しているほか、来秋の本会期開催までに次々とイベントを開催していきます。ぜひご期待ください。
https://forestartfest-okayama.jp/
メインビジュアル
▮第2弾 参加アーティスト(8カ国から12組) ※姓のアルファベット順
発表済みアーティストを合わせると、計11カ国から20組(2026年11月2日時点)
ファイグ・アフメッド[1982年生、アゼルバイジャン]
左:Courtesy of Faig Ahmed Studio Photo by Aslan Alikhanov
右:《Nizami Ganjavi》2021 Courtesy of Faig Ahmed Studio
スミッタ・M・バブ[1981年生、インド]※日本初紹介
左:Photo: A.J. Joji at the Kochi-Muziris Biennale
右:《Pakkalam》 2023–
Photo: A.J. Joji at the Kochi-Muziris Biennale
ジュリアン・シャリエール[1987年生、スイス]
左:Installation view,《Breathe 》, Museum of Old and New Art (MONA), Tasmania, Australia, 2026 © Mona, 2026
Photo: Mona/Jesse Hunniford
右:《Towards No Earthly Pole》2019, 映像スチル
© The Artist / VG Bild-Kunst, Bonn, 2026
マイク・ヒューソン[1985年生、ニュージーランド]
左:Photo: Joe Brennan
右:《The Key's Under the Mat》2025
Photo: Jessica Maurer
石上純也[1974年生、日本]
左:ⒸCHIKASHI SUZUKI
右:Ⓒjunya.ishigami+associates
川上和生[1959年生、日本]
右:《母と娘》2026
Keiken[イギリス]
左:Photo: Ralph Pritchard
右:《Spirit Systems of Soft Knowing》2024
Photo: Niclas Warius
リチャード・ムゼルワ[1995年生、ルワンダ]
左:Richard Mwizerwa / space Un
右:《Midday》2024 Richard Mwizerwa / space Un
ウリエル・オルロー[1973年生、スイス]
左:©️Bundesamt für Kultur Photo: Florian Spring
右:《We Have Already Lived Through Our Future – We Just Dont Remember It》2024 Exhibition view Forest Futurism, MCBA Lausanne, 2024 Photo: Etienne Malapert
鈴木理策[1963年生、日本]
左:©MP・Risaku Suzuki
右:《水鏡 25, WM-347》2025 ©Risaku Suzuki Courtesy of Taka Ishii Gallery
アドリアン・ビシャル・ロハス[1980年生、アルゼンチン]
左: Photo: Seowon Nam Courtesy of Art Sonje Center
©️2025 Art Sonje Center All rights reserved
右:《The Language of the Enemy》2025
Installation view at Art Sonje Center, Seoul, South Korea, 2025
Photo: Jörg Baumann
Courtesy the artist, Marian Goodman Gallery and kurimanzutto
ワルリー画のアーティストたち(サダシ・シヴヤ・マーシェなど) [インド]
ジヴヤ・ソーマ・マーシェ《村の結婚式》1994
□第一弾で発表済みアーティスト
ジュリアナ・ドス・サントス[1987年生、ブラジル]
イザベル・シカット(TOQA) [1993年生、フィリピン]
Sputniko! [日本]
ルイス・ゼルビーニ [1959年生、ブラジル]
レアンドロ・エルリッヒ [1973年生、アルゼンチン]※前回から継続参加
蜷川実花 with EiM [日本]※前回から継続参加
森山未來 [1984年生、日本]※前回から継続参加
リクリット・ティラヴァニ [1961年生、タイ]※前回から継続参加
参加アーティストの各プロフィールはこちらhttps://forestartfest-okayama.jp/exhibitions/artists/
▮メインビジュアルについて
今回のメインビジュアルには、ブラジルを拠点に活動する参加アーティストの一人、ルイス・ゼルビーニの作品《Abricó de macaco 10》(2023)を採用しました。熱帯の森から採取した植物を用いて制作された本作と、芸術祭のコンセプト「プロトピア」とのつながりについてアートディレクターの長谷川祐子はこう語っています。
“リオデジャネイロに暮らすルイス・ゼルビーニは、熱帯の森から日々みずから採取した植物を組み合わせ、モノタイプの技法で色彩豊かに紙へ刷り上げています。《Abricó de macaco 10》(2023)では、異なる樹木や葉の痕跡がコラージュのように重なり合い、力強い造形が立ち現れます。それは森とともに前へ進む、あるいは森そのものが動き出すかのような、新しいフォルムの誕生を予感させます。森のエネルギーと芸術家の技がひとつになり、新しい森がつくられていく。その姿は、森の芸術祭が掲げる「プロトピア」のイメージにふさわしいものです。” ―長谷川祐子
ルイス・ゼルビーニ [1959年生、ブラジル]
ルイス・ゼルビーニは、グローバル・サウスが抱える政治や環境の問題に対する意識と、テクスチャー、パターン、そして図像を描き出す精緻な技術とを融合させながら、探索的なアプローチで絵画制作に取り組んでいる。ゼルビーニは、植物の葉や森林、高密度の植物ネットワークを描写することにより、自然の観察結果を前面に押し出し、生態系の相互作用を絵画言語へと翻訳する。
ゼルビーニの作品は、カルティエ現代美術財団(フランス、パリ)、イニョチン・インスティテュート(ブラジル、ブルマジーニョ)、サンパウロ州立美術館ピナコテカ(ブラジル、サンパウロ)、サンドレット・レ・レバウデンゴ財団(イタリア、トリノ)、サンパウロ近代美術館(MAM)(ブラジル、サンパウロ)、サンパウロ・アシス・シャトーブリアン美術館(MASP)(ブラジル、サンパウロ)、リオデジャネイロ近代美術館(MAM)(ブラジル、リオデジャネイロ)、キステフォス美術館(ノルウェー、イェヴナーケル)、イタウ文化研究所(ブラジル、サンパウロ)、コロンバス美術館ピズッティ・コレクション(米国オハイオ州コロンバス)など、世界各国の重要な美術館・機関に収蔵されている。
Photo: Eduardo Ortega
▮先行発表作品|蜷川実花 with EiM 「プロトピア行き列車」
「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027の開催に先立ち、参加アーティスト「蜷川実花 with EiM」が手がける特別列車が2026年10月10日より運行を開始しました。「プロトピア」をコンセプトにしたこの列車は、2027年秋に進化を遂げ、完成を迎える予定です。
○主な運行区間:津山線(岡山駅~津山駅)
○運賃:通常運賃と同額
列車の運行スケジュールは https://www.jr-furusato.jp/newsevent/13943/
蜷川実花 with EiM 「プロトピア行き列車」2026-
Photo: 浅野豪
▮会場(計7市町、22会場)
新たに第2弾として作品展示エリア・13会場(下線)を発表しました。
この中で、森の芸術祭で初めて使用する会場は11箇所(★印)です。
【津山市】
▶︎津山城下町・鉄道エリア
〇作州民芸館 :明治42年(1909年)に土居銀行津山支店として建てられた木造洋風建築。ルネサンス様式を取り入れた厳格な左右対称のデザインが特徴で、国の登録有形文化財に登録されている。
〇城西浪漫館 :大正6年(1917年)に中島病院本館として建てられた木造洋風建築。正面中央のドームや、屋根や窓まわりに施された繊細な装飾が特徴で、国の登録有形文化財に登録されている。
〇津山まなびの鉄道館:車両や転車台、蒸気機関車の動輪などを展示する鉄道博物館。昭和11年(1936年)に建設された旧津山扇形機関車庫は、現存するものとして国内2番目の規模を誇る。
〇つやま自然のふしぎ館:昭和38年(1963年)に開館した自然史の総合博物館。世界の珍しい動物や希少動物をはじめ、津山周辺の化石、日本各地の鉱石、貝類、蝶や昆虫などの標本を展示する。人体臓器の実物展示もあり、自然界の神秘を多角的に紹介している。
〇津山洋学資料館★:西洋の内科医学書を日本で初めて翻訳・刊行した宇田川玄随や、ペリーが持参したアメリカの国書を翻訳した箕作阮甫など、江戸後期から明治初期にかけて活躍した津山ゆかりの洋学者たちの業績を紹介する、全国でも数少ない洋学専門の博物館。
〇PORT ART & DESIGN TSUYAMA:大正9年(1920年)竣工の旧妹尾銀行林田支店を、芸術文化の創造・発信拠点として整備した施設。岡山県指定重要文化財の建物群からなり、赤レンガタイル敷きの中庭、神社仏閣を思わせる木造の本館、石造りの金庫棟、赤レンガ倉庫が、大正ロマン期の華やかな建築様式と往時の街並みを今に伝える。
▶︎グリーンヒルズ津山エリア
〇グリーンヒルズ津山:津山市中心部の北側、中国山地を望む丘陵地に広がる緑豊かな公園。約25ヘクタールの広大な敷地にカフェや遊歩道、フラワーガーデンなどが点在し、地域の憩いの場として親しまれている。
〇グリーンヒルズ津山リージョンセンター★:芝居や音楽の練習・発表会、講演会、シンポジウム、レセプションなど、多目的に利用できるホール。舞台と客席が同一空間に収まる正五角形のワンルーム形式が特徴。
【高梁市】※初参加市町
▶︎高梁・成羽エリア
〇頼久寺★:足利尊氏が諸国に建立させた安国寺の一つ。小堀遠州作庭の国指定名勝「鶴亀の庭」として知られる禅院式枯山水庭園を有する。
〇高梁市成羽美術館★:建築家・安藤忠雄の設計による、コンクリートと水が調和した建築が特徴の美術館。地元ゆかりの洋画家・児島虎次郎の作品や、日本屈指の化石コレクションを展示する。
▶︎吹屋ふるさと村エリア
〇吹屋ふるさと村★:銅の産出に始まり、江戸時代から明治時代にかけてベンガラの生産で栄えた町並み。令和2年(2020年)には「『ジャパンレッド』発祥の地―弁柄と銅の町・備中吹屋―」として日本遺産に認定されている。
【新見市】
▶︎満奇洞・井倉洞エリア
〇満奇洞:歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が「奇に満ちた洞」と絶賛したことに由来する、全長約450mの鍾乳洞。洞内は色彩豊かなLED照明でライトアップされ、幻想的な景観が広がる。
〇井倉洞:全長約1,200m、高低差約90mに及ぶ鍾乳洞。洞内にはさまざまな形の奇石や怪石が見られ、約50mの高さから滝が落ちる天の岩穴など、自然の雄大さを間近に感じられる。
▶︎新見美術館周辺エリア
〇新見美術館★:小高い丘の上に位置し、新見市街を一望できる美術館。日本画を中心に多彩なジャンルの特別展や企画展を開催し、落ち着いた環境で芸術鑑賞を楽しめる。
〇まなび広場にいみ(ふれあい広場)★:大ホールや小ホール、ふれあい広場などを備え、人々が集い、交流や新たな発見が生まれる地域の拠点として親しまれている。
【真庭市】
▶︎蒜山エリア
〇GREENable HIRUZEN:建築家・隈研吾が設計・監修した象徴的な建築「風の葉」をはじめ、ミュージアムやショップ、アクティビティを通じて、楽しみながら持続可能な暮らしを体感できる施設。
〇シェアオフィス蒜山ひととき★:大山隠岐国立公園内の旧レストハウスを、隈研吾建築都市設計事務所がリノベーションした木のオフィス。真庭産の木材や自然素材をふんだんに使用し、仕事や交流を通じて新たな発想を生み出す拠点となっている。
▶︎勝山・北房エリア
〇備中鐘乳穴★:延喜元年(901年)に記された文献にもその名が見られる、日本最古級の鍾乳洞。高さ約3m、直径約5mの大石筍「洞内富士」や、22層の鍾乳石からなる「五重の塔」などが見どころ。年間を通じて洞内の気温が約9℃に保たれ、岡山県の天然記念物にも指定されている。
【鏡野町】
▶︎奥津エリア
〇みずの郷奥津湖★:苫田ダムによって形成された奥津湖のほとりに位置し、春の桜や秋の紅葉など、四季折々の自然を楽しめる。周辺には食事処や特産品の販売所があり、湖畔ではSUPなどのアクティビティも体験できる。
【勝央町】※初参加市町
▶︎勝央エリア
〇おかやまファーマーズ・マーケット ノースヴィレッジ★:アスレチックやふれあい動物園、芝生広場などのほか、体験学習施設、レストラン、BBQ施設、土産物店、コテージなどを備える。豊かな自然の中で、遊びながら学べる公園。
【奈義町】
▶︎奈義エリア
〇奈義町現代美術館:建築家・磯崎新が設計した、作品と建築が一体となった体感型美術館。那岐山を借景とし、時間や季節によって移り変わる景観とともに、作品を体験できる。
〇屋内ゲートボール場「すぱーく奈義」:平成4年(1992年)に開設された屋内ゲートボール場。鉄骨造の平屋建てで、延床面積は約1,100㎡。
詳しくはhttps://forestartfest-okayama.jp/exhibitions/venues/
アクセス情報は https://forestartfest-okayama.jp/access/
| 開催概要
名称|「森の芸術祭 晴れの国・岡山」2027 コンセプト|プロトピア一前に進む森一 会期|2027年9月18日(土)ー 11月23日(火・祝) エリア|岡山県内の12市町村(津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、 勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町) アート作品設置市町|津山市(津山城下町・鉄道エリア、グリーンヒルズ津山エリア) 高梁市(高梁・成羽エリア、吹屋エリア) 新見市(満奇洞・井倉洞エリア、新見美術館周辺エリア) 真庭市(勝山・北房エリア、蒜山エリア) 鏡野町(奥津エリア) 勝央町(勝央エリア) 奈義町(奈義エリア) アートディレクター|長谷川祐子(キュレーター/近・現代美術史家) アート地域共創アドバイザー|宮田裕章(慶應義塾大学医学部教授) サイエンティフィックアドバイザー|エマヌエーレ・コッチャ(哲学者、 フランス国立社会科学高等研究院准教授) 地域文化アドバイザー|岸本和明(奈義町現代美術館館長)、太田三郎(現代美術作家) 主催|「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会 会長 伊原木隆太(岡山県知事)
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