中国の習近平国家主席=10月、北京の人民大会堂(共同)

 【台北共同】台湾政府は3日までに、中国共産党の習近平総書記(国家主席)が来年に4期目入りするのは確実だとの見方を固めた。10月に開かれた共産党の第20期中央委員会第5回総会(5中総会)で習氏が政権基盤をさらに強固にしたと分析。台湾に対しては軍事侵攻に至らない「グレーゾーン」攻勢を強めるとみて警戒している。

 共産党は10月29日に閉幕した5中総会で「厳格な党統治」の推進を決めた。台湾で対中政策を担う大陸委員会の沈有忠副主任は「習近平が4期目を異論や挑戦を受けることなく務めるための基盤を固め、核心的な地位をさらに強固にした」と2日のシンポジウムで述べた。

 沈氏は、中国が本格的な軍事衝突を避けつつ海警局の艦船や科学調査船、民兵といった「非正規の軍事力」で台湾や日本、フィリピンへの圧力を強めると予測。国際社会が協力して中国に対応するべきだと訴えた。

 また、習氏への忠誠が優先されるあまりに今後は「極端で無謀な」政策決定が行われるリスクが高まると警告した。