大垣市民病院(岐阜県大垣市南頬町)は30日、子宮頸(けい)がんによる子宮摘出の手術時、手術を受けた30代女性のぼうこうを損傷させた医療事故があったと発表した。市は和解金約408万円を支払うため、損害賠償に関する議案を6日開会の市議会定例会に提出する。

 市民病院によると2020年10月、女性は子宮摘出手術を受けたが、術後に尿漏れの症状が続いた。担当医師に電話相談したが、医師は経過観察と判断。症状は改善せず、同年11月に検査したところ、ぼうこうに穴があったことが分かった。女性は21年1月、別の医療機関で治療を受けたが、精神的ダメージを受けているという。

 病院は原因について、ぼうこうと摘出する子宮を剥離する時、ぼうこうの出血を止める処置が不十分だったことや、合併症への担当医の認識が不足していたことなどを挙げた。今後、泌尿器科との連携や担当医師への指導、合併症への対応を高めるなどして同様の事故を防ぐ。

 女性とは、和解金の支払いで覚書を結んでいる。桐山勢生副院長は記者会見で「深くおわび申し上げる。再発防止策を周知徹底し、医療の安全を向上させる」と話した。