臨時休校が決まり、本年度最後の授業の日となった28日。ランドセル姿を見に、学校まで迎えに来た母親と話す小学6年の児童ら=午後4時18分、岐阜市加納西丸町、加納小学校

 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために突如決まった休校を巡り、無料通信アプリLINE(ライン)で読者とつながる「岐阜新聞あなた発!トクダネ取材班」には28日、県内の小中高生の保護者から、急な決定への困惑や、休校中の過ごし方への不安の声が次々と寄せられた。

 小学1年と年長の男児を育てる、多治見市のパート女性(36)は「子どもだけで留守番は無理」と困り果てた。自動車関連業に勤める夫が休暇を取れるかは見通せず「私が仕事を休むしかないが、その間にパートを解雇されてしまわないか」と心配する。中学1年生の長女と小学5年生の長男がいる大垣市の会社員(41)は「休校自体は英断」としつつ「妻だけに負担を強いるのは無理がある。家族の話し合いや会社に理解を求める対応をするためには、あまりにも時間がなさすぎる」と戸惑った。

 休校の実効性を疑問視する声もあった。娘2人が中学生の岐阜市の主婦(45)は「ひと月以上も家で、じっとしていられない。出かけた先で感染しては意味がない」。各務原市のパート女性(46)は「子どもたちの心細さを思えば、かえって学校にいてくれた方が安心できる」と話した。

 子どもたちの学習に関する不安の声も。小中学生と高校生の子がいる大垣市の看護師女性(48)は「学校で習えなかった内容を、家庭学習でどう補ったらいいのか」と頭を悩ませた。