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笠松競馬、再生への道 ファン「クリーンなレースを」 



  • 再開初日の第1レースで疾走する競走馬=8日午前11時33分、羽島郡笠松町、笠松競馬場 
  • 式典であいさつする河合孝憲副知事(右)と後藤正義調教師(中央)、大原浩司騎手=8日午前10時55分、同所 

 8カ月ぶりに疾走する馬が戻ってきた。開催を自粛していた笠松競馬場(岐阜県羽島郡笠松町)は8日、レースを再開し、関係者は「公平公正な競馬の実施と信頼回復に一丸で取り組む」と強い覚悟を示した。公営ギャンブルの信頼を失墜させた笠松競馬の再生への道のりは始まったばかり。競馬ファンからは「クリーンで、白熱したレースで笠松競馬を盛り上げて」と期待や要望の声が聞かれた。

 「この日をずっと待ち望んでいた。馬たちが元気に走る姿を見せてほしい」。第1レース出走2時間前の午前9時半ごろ、笠松競馬場正門前に訪れた会社員(25)=名古屋市=は祈るような言葉で語った。スマートフォンゲームで競馬に興味が湧き、無観客開催だったが、「応援の思いを込めて」と正門前まで来た。「信頼を取り戻すのは簡単ではないが、面白いレースに期待している」と競馬場を後にした。

 第1レース前に行われた再開セレモニーでは、笠松競馬が生んだ名馬・オグリキャップなどの歴史を紹介するビデオが放映された。県地方競馬組合管理者の河合孝憲副知事は「長い歴史がある笠松競馬で、開催自粛は今回で最初で最後にしなければならない」とし、「『新生・笠松競馬』の実現に全力を挙げて取り組む」と力を込めた。視察した古田肇知事は「誠実に、公平公正な運営を絶えず心掛け、間違いのない運営をしていくことが基本だ」と述べた。

 無観客のためインターネットでの馬券販売が中心となるが、当面はネット販売の4社のうち、売り上げの大半を占めている3社で取り扱う。組合関係者は「無観客であること以外は、ほぼ普段と変わらない開催。何とか開催できてまずは一安心だが、ここからが重要だ」と気を引き締める。

 インターネットで馬券を購入した各務原市の60代男性は「厳しい声はあると思うが、久しぶりに見たレースは白熱していた。今後も続けてほしい」と要望した。

カテゴリ: 社会