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秋の行楽期、長引く自粛生活に「息抜き」 緊急宣言下、岐阜県内観光地に人出戻る



  • 園内に設けられた手指消毒を利用しながら滑り台で遊ぶ家族連れ=23日午後、岐阜市山県北野、岐阜ファミリーパーク 
  • 温泉街の街歩きを楽しむ観光客ら=23日午前、下呂市湯之島 
  • 地震への注意を呼び掛ける張り紙=23日午前、高山市奥飛騨温泉郷神坂、新穂高センター 

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されている中で迎えた秋の行楽シーズン。今週はシルバーウイークで祝日が多く、23日は好天に恵まれたことから、長引く自粛生活の息抜きにと、岐阜県内では公園や日帰りの温泉施設などを訪れる家族連れや観光客の姿が見られた。一方、飛騨地方を震源とする地震が発生した影響で、北アルプス周辺では登山者の客足に影響が出ていた。

 岐阜市山県北野の岐阜ファミリーパークでは、運動施設などは利用停止になっているが、遊具のある「こどもゾーン」は開園しており、楽しそうに遊ぶ家族連れの姿が見られた。調整池では、人との距離が取れることから貸しボートが人気を集めていた。

 順番待ちをしていた、大垣市の小学2年生児童(7)は「久しぶりのお出掛け。たくさん遊べてうれしい」と笑顔を見せた。母親(42)は「公園は屋外だし、遊具もたくさんあるので子どもが楽しめる。所々に消毒液も置いてあって安心。ワクチンは2回接種済みだけど、外出時には感染に気を付けたい」と話した。

 下呂市の下呂温泉街では、昼には食べ歩きや散策を楽しむ若者や家族連れの姿があった。飲食店は、宣言を受けて休業しているところもあり、コロナ禍前は行列ができていたスイーツ店に待ち時間はなかった。宣言下でも日帰り入浴のニーズが高く、市営駐車場は県内だけでなく、愛知県ナンバーの車などで一時は満車に近い状態になった。

 市によると、シルバーウイーク中の宿泊は定員の7割ほど。8月の宿泊者数は昨年同月より1割増えたが、コロナ禍前からは半減した。ある宿泊施設関係者は「今は部屋で食事を提供し、ほかの客との接触が少ない安心感があるのかもしれない。以前よりは少ないながらも宿泊者は増えているように感じる」と話した。

 最大震度4を観測する地震が19日に起きた高山市。登山口にある同市奥飛騨温泉郷神坂の新穂高センターでは、張り紙で地震や落石に注意が呼び掛けられていた。20~23日に登った大分県の病院職員(42)は「地震を常に意識していた」と振り返った。

 震源近くの山小屋では、数は多くはないものの予約のキャンセルがあった。別の山小屋では3割ほどのキャンセルが出て、スタッフは「新型コロナウイルスと地震のダブルパンチは痛い」と漏らしていた。

カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会