10日投開票の第26回参院選は終盤戦に入り、5人が立候補している岐阜選挙区(改選数1)でも激しい論戦が繰り広げられている。岐阜新聞社は2~5日に電話による世論調査を実施し、これまでの取材を加味して岐阜県内の選挙情勢を分析した。選挙区では3選を目指す自民現職で国土交通副大臣の渡辺猛之候補(54)=公明推薦=が序盤の傾向と変わらず県内全域、全世代で支持を集めており、大きくリード。国民民主新人でフリーアナウンサーの丹野みどり候補(49)が追う。比例代表は自民が立憲民主など野党を大きく引き離している。ただ、選挙区では3割強、比例代表では約4割がまだ投票先を決めておらず、今後、情勢が変わる可能性もある。

 岐阜選挙区では、渡辺氏が党支部や友好団体の支援を受けながら手堅く組織固めを進めており、自民支持層の8割超を固める。公明支持層の約4割から支持を得ているほか、無党派層にも浸透している。年代別では10代から70歳以上の全ての年代で最も支持を集めており、特に20代、30代では5割を超えている。

 連合岐阜の支援を受ける丹野候補は、国民支持層の9割近くを固める一方、立民支持層は5割程度にとどまる。日本維新の会支持層の4割超も取り込んでいるが、無党派層への浸透は渡辺候補を下回る。年代別では40代、50代で2割を超えるものの、若い世代の支持が広がっていない。

 共産新人で党西濃地区委員会常任委員の三尾圭司候補(45)は共産支持層の8割超をまとめているが、他党支持層への広がりを欠く。諸派新人で政治団体「参政党」岐阜選挙区支部長の広江めぐみ候補(43)、NHK党新人の坂本雅彦候補(50)は苦しい戦い。

 調査は、県内の有権者を対象に電話で実施。有権者がいる世帯にかかった1238件のうち、803人から回答を得た。

◆比例投票先、自民37% 公明8・5%、立民続く

 県内の有権者に比例代表の投票予定先を聞いた。自民が4割弱を占め他党を大きく引き離した。公明、立民、維新、国民、共産が続く。

 投票予定先は、自民37・0%、公明8・5%、立民8・1%、維新と国民がいずれも6・6%、共産6・2%、れいわ2・2%など。分からない・無回答は2割強あった。全体の38・9%が投票先を「まだ決めていない」とした。

 自民は全ての年代で最も多くの支持を集めた。立民は70歳以上の13・7%が最高で、年代別で唯一2桁だった。職業別で、自民は全7分類ともトップ、立民は「正社員・正職員」が2・6%、「契約社員など」が17・3%と判断が割れた。

 自民、立民とも支持層の7割以上を固めている。支持政党なしは最も多い24・8%が自民と回答した。

 普段の支持政党は、自民が39・3%、公明7・2%、立民5・7%、維新4・5%、共産3・9%、国民3・7%、れいわ1・5%、社民1・0%、N党0・3%、支持政党なしが25・9%。