参院選の投開票日(7月10日)に向けて最後の日曜日となった3日、岐阜選挙区(改選数1)に出馬している現職と新人の計5人のうち4人が、大票田の岐阜市で商店街や駅前などに繰り出した。街頭で思いの丈を有権者にぶつけ、支持を訴えた。

 自民現職で国土交通副大臣の渡辺猛之候補(54)=公明推薦=は、野田聖子こども政策担当相と共に18カ所で街頭演説。小渕優子元経済産業相も駆け付けた。「負けるわけにはいかない戦い」と切り出した渡辺候補は、ロシアへの制裁強化や物価高騰対策を訴えた。「最も大事なのは約束したことを実現できるかどうか。自民、公明党なら目の前の課題から逃げずに必ず答えを見つけられる」と強調した。

 国民民主新人でフリーアナウンサーの丹野みどり候補(49)は問屋町や柳ケ瀬商店街を練り歩いたほか、商業施設前で買い物客に賃金上昇や経済対策の充実を訴えた。党の大塚耕平代表代行のほか、立憲民主党の市議も参加。「保守王国岐阜を本気で変えたい。新しい視点や価値観、刺激、緊張感を生み出し、岐阜を強くしたい。風穴を開けたい」と声を張り上げた。この日は誕生日で、陣営スタッフから花束を手渡され、涙ぐむ一幕もあった。

 共産新人で党西濃地区委員会常任委員の三尾圭司候補(45)は、5カ所で個人演説会を実施。改憲阻止や「軍事費」を子育て支援へ振り分ける政策を訴えた。夕方にはJR岐阜駅前で街頭演説をした後、県内随一の繁華街玉宮通りなどを歩き、所々で「大企業に時限的に課税し、その財源で消費税の減税、教育予算の増額をする」と主張し、自公政権との決別を叫んだ。

 諸派新人で政治団体「参政党」岐阜選挙区支部長の広江めぐみ候補(43)は名鉄岐阜駅前で演説し「若者が経済的理由で結婚や出産を諦めている。若者のためにどんな日本にしたらいいのか真剣に考える時。日本を思い、日本のためになる政策を掲げるわが党を選んでほしい」と力を込めた。

 候補者の演説に聞き入った男性会社員(48)=各務原市=は「目の前にあるのは経済問題。物価の上昇をもたらした円安をどう解決していくのか、もっと聞きたい」と注文を付けた。妻のパート女性(44)は「高等教育無償化など子育て支援に力を入れる候補を選びたい。より具体的に政策を語ってほしい」と望んだ。

 NHK党新人の坂本雅彦候補(50)は都内で、党比例候補の応援に奔走した。5日午後には岐阜市内で街頭演説を予定している。