参院選の選挙戦さなかに行われた県議会定例会の一般質問に臨む県議ら=24日、県議会議場

 22日に公示され、熱戦が続く参院選(7月10日投開票)の岐阜選挙区(改選数1)。選挙戦と同時期に開催されているのは岐阜県議会定例会だ。選対の中心となり各候補を支援する県議は、本会議や委員会などの合間を縫って、地元や事務所で選挙活動に取り組む。常任委員会が開かれた27日も選挙の街頭活動や演説会と両立させるため“過密日程”に奔走する姿が見られた。6年に1度の大わらわな状況を追った。

 今回の県議会定例会は14~30日の17日間で、一般質問は21、23、24日の3日間実施した。議会事務局によると、参院選公示日を挟んで一般質問が行われたのは近年では2010年と16年。投開票が7月上旬となる6年周期で時期が重なる。

 「一般質問の原稿と選挙の準備を同時並行で行うのは正直大変だった」と苦笑いしたのは、国民民主新人でフリーアナウンサーの丹野みどり候補(49)の選対本部長を務める伊藤正博県議。公示前日、一般質問に登壇した。「選挙に比重を置き議会を軽視することは絶対にない」と強調する。

 共産新人で党西濃地区委員会常任委員の三尾圭司候補(45)を応援する県議会共産党の中川裕子議員も、一般質問に立った。「国政、県政で共通する課題もある。選挙活動で届いた声を、議会活動に反映できる」と、選挙戦との時期の重なりを前向きに受け止める。

 自民現職で3選を目指す国土交通副大臣の渡辺猛之候補(54)=公明推薦=の選対委員長を務める村下貴夫県議は「条件は他陣営も同じ」と冷静に語る。恵那市選出の水野正敏県議は27日、午前8時~9時半に同市内での渡辺候補の街頭演説に参加後、県議会棟に入り、午後一番の常任委員会に出席。会議後、「市議と役割分担しながら集中して頑張りたい」と言い残し、地元で夜に開く個人演説会の準備のため足早に県議会棟を後にした。

 公明党県本部代表の水野吉近県議は、定例会会期中に党の全国比例候補が県内に入る予定で「時間をやりくりしながら、県内を飛び回りたい」と意気込んだ。

 一方で、「議会中、街頭活動の日程調整で大量の電話がかかってきた。途中で抜け出そうかと思った」と振り返る議員も。別の議員は「慌ただしいから、早くどちらも終わってほしい」と本音を漏らした。

 岐阜選挙区には、諸派新人で政治団体「参政党」岐阜選挙区支部長の広江めぐみ候補(43)、NHK党新人で参院議員秘書の坂本雅彦候補(50)も立候補している。