ハイブリッド方式、騒音と振動少なく快適

 前日のデビューを伝える記事に「電車に乗っているような感覚」と、乗客のコメントがあった。確かに電車のような乗り心地だ。JR東海は、HC85系を「ハイブリッド方式」と呼んでいるが、考え方によっては電車なのかもしれない。電気でモーターを回して走るからだ。

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グリーン車は沿線の山並みと清流のような緑と青の座席

 非電化路線の高山線。旧式のキハ85系はディーゼルエンジンを搭載し、そのエンジンが車輪を回して走った。だが、HC85系は動力源として発電機と蓄電池を搭載。ディーゼルエンジンは車輪ではなく発電機を動かす役目に変わり、発電・蓄電した電気でモーターを回す。〝電気でモーターを回して走る〟という点では電車と同じで、遠くの発電所から電線を通して供給するか、自分で発電するかという電気の供給方法に違いがあるだけだ。

 

 それが「ハイブリッド方式」と呼ぶ理由であり、動力源としてガソリンエンジンとモーターを使い分ける乗用車のハイブリッドとは仕組みが異なる。なぜそんな複雑なことをするのかといえば、旧式のキハ85系がディーゼルエンジンを1車両に2台搭載していたのに対し、HC85系は1台に削減。騒音と振動を抑え、排ガスを減らせるほか、アイドリングストップ中も車内の電気系統を止めない、というメリットが生まれるからだ。