岐阜県と岐阜市は12日、県内38市町などで新たに1229人の新型コロナウイルス感染を確認した、と発表した。1日当たりの新規感染者が千人を超えるのは流行「第6波」序盤の2月22日以来、約5カ月ぶり。過去最多の1234人に迫る感染者数となり、古田肇知事は「第7波に入ったと言うよりもすでに真っただ中だ」と述べ、県民に感染爆発を防ぐための行動を呼びかけた。

 新規感染者数の急増について古田知事は「(オミクロン株の派生型で、より感染力の強い)BA・5への置き換わりが進んでいる」ためとした。新規感染者数は5月下旬から前の週の同じ曜日を下回る日が出始め、約1カ月間続いた。6月20日には96人と2けたまで下がったが、月末から再び増加に転じた。7月12日には前週の火曜日(5日)と比べて664人増え、16日連続で前週の同じ曜日を上回ることに。累計感染者は11万3941人。また、同日には救急搬送先の医療機関で陽性が判明した土岐市の90代男性の死亡も発表され、死者は計351人となった。

 堀裕行健康福祉部長は、感染拡大のスピードがこれまで以上に速いとし「さらに伸びる可能性がある」と指摘。感染状況が悪化している他県を参考に、岐阜県でも一人一人が有効な対策を講じない場合、3千人を超える規模まで拡大することが「起こりうる」との考えを示した。

 新たに公表したクラスター(感染者集団)は5件。山県市の保育施設で園児ら計43人に感染が広がっているほか、高山市と土岐市、各務原市の高齢者福祉施設で12人、5人、10人の感染を確認。可児市の障害者福祉施設でも入所者ら計11人が陽性となっている。

 直近1週間の新規感染者数の平均は664.4人で、人口10万人当たりの新規感染者数は235.05人。11日時点の病床使用率は21%、宿泊療養施設の入所者は447人、自宅療養者は3063人だった。