岐阜県出身の絵本作家で自身初の児童文学「黄色い竜」(徳間書店)を出版した村上康成さん(66)=東京都=が、中津川市立図書館(同市本町)で開かれたイベントで、幼少期から最近までの実体験を基に、10歳の少年の夏を描いた作品に絡め、子どもたちに自然での体験を大切にしてほしいとメッセージを送った。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」村上さんは郡上市に生まれ、瑞浪市と中津川市で少年時代を過ごした。200冊以上の絵本を手がけ、国内外でさまざまな賞を受賞している。大の釣り好きで知られる。数年前から文章表現に意欲を持って、執筆に至ったという。
今作の舞台は中津川市苗木。主人公の少年・クリオが祖父から子どもの頃に釣り逃がした大きなコイの話を聞いて、1人で湖に釣りに向かうという物語。少年期に過ごした地域の風景や小学校での思い出が散りばめられている。
村上さんは、絵本をテーマに地元を見つめ直す、今月17日の同図書館でのイベント「中津川えほんジャンボリー」(実行委員会主催)で作品について語り、作品にも描いた苗木の実家で、柿を餌にコイを釣ろうとした幼少期の思い出などを紹介した。また子どもには魚捕りや田んぼに入るなどの自然体験が大切だと訴え「将来どう役に立つかは分からないが、人間力というか、基礎体力として必要な感覚だと思う。そういった体験をしてほしいという思いで話にまとめた。外に出て触れ合う体験をしてほしい」と願った。
作品はA5判、128ページ。1870円。対象は小学校低・中学年から。












