講演する羽生善治さん=高山市西之一色町、高山グリーンホテル

 高山信用金庫(岐阜県高山市下一之町)の取引先でつくる「たかしん経済クラブ」の本年度第1回講演会が、同市西之一色町の高山グリーンホテルで開かれ、将棋棋士の羽生善治さん(51)が「決断力を磨く」と題し、対局での決断の過程などを語った。

 羽生さんは「直感」「読み」「大局観」の三つの過程を経て、棋士が一手を指していることを紹介。「まずは直感で、一つの局面で平均約80通りある選択肢から2、3通りに絞る。過去の経験を基に、その局面の中心や急所を瞬時に分析し選んでいる」と話した。しかし、絞った2、3通りの「先を読む」ことで、指し手の可能性が増えてしまうため「大局観を用いて、方針や方向性、戦略を考えていく。無駄な考えを省くことができる」とした。

 対局中にしたミスの対処法にも触れ、「お茶やコーヒーで一服し、心を落ち着かせる」「反省と検証を置いておいて、その局面に集中する」などと語った。