オミクロン株の派生型「BA・5」による感染が急拡大する中で、国が同日に新設した、都道府県が自主判断で発信できる「BA・5対策強化宣言」について、岐阜県は29日、宣言を出す方針を示した。病床使用率が50%超などの基準を満たしてはいないが、急激な感染拡大で一般診療や救急などの医療提供体制は逼迫(ひっぱく)しており、県は同日に急きょ、市町村を含めた協議会を開いて対応を決めた。宣言の時期などは現在調整している。

 県と岐阜市が29日発表した新型コロナウイルスの新規感染者は、県内40市町などで過去3番目に多い2625人。県内の感染者数は累計14万3707人となった。直近1週間の新規感染者数の平均は2313・14人、人口10万人当たりは818・30人でいずれも過去最多を更新した。28日時点の病床使用率は43・6%、宿泊療養施設の入所者は1228人。

 県健康福祉部の堀裕行部長は「感染拡大をここで食い止めていきたい。県は既に対策を決めて取り組んではいるが、宣言を出すことで改めて強く呼びかけていく」と強調した。

 新たに公表されたクラスター(感染者集団)は6件。高齢者福祉施設では中津川市で19人と7人、各務原市8人、岐阜市で6人。障害者福祉施設では、山県市14人、羽島市5人。