大垣駅前の無料検査場を訪れ、検査を受ける人=29日午後、大垣市高屋町、大垣市検査場

 新型コロナウイルスの流行「第7波」の勢いが止まらず、岐阜県民対象の無料検査場を訪れる人が夏休みに入り増加している。帰省を予定する社会人、スポーツ大会を控える小中学生、受験生を抱える保護者など、訪れる理由もさまざま。一方で、利用者が急増している検査場もスタッフが対応に追われている。

 JR大垣駅前にある大垣市検査場(大垣市高屋町)では、午前8時の営業開始から途切れることなく希望者が訪れ、スタッフが検査キットの使い方を教えるなどの対応に追われていた。

 「帰省を前に不安になったので」と話すのは大垣市の女性会社員(25)。「周囲に広げてしまうのが心配だった。無料で抗原検査が受けられ、結果が陰性だったので帰省を決めた」とほっとした表情。

 今週末に水泳大会を控える瑞穂市の男子中学生(14)は「感染者がすごく増えていて、人ごとじゃない。塾の夏期講習でも欠席者が増えている」と初めて抗原検査を受けた。陰性の結果を知って胸をなで下ろし「手洗いやマスクをちゃんとして対策したい」と話した。

 検査は今月で3回目という岐阜市の男性会社員(28)は「仕事で県外に行くことが多いので、定期的に検査している。早く治療薬が出回ってほしい」と望んだ。

 大垣市検査場を管理するライン調剤薬局の松野貴志社長(47)は「6月は1日当たり20人ほどだったが、今日は午後4時の時点で70人」と急増ぶりを語る。県内で9カ所の無料検査場を運営しており、夏休みに入った22日は高山市で114人が訪れるなど、他の検査場でも70人以上が受けた。現在は9検査場の平均で1日当たりの利用者数は約50人、問い合わせは約60件に上る。松野社長は「お盆までは増え続けるだろう」と見る。

 現時点でPCR検査、抗原検査ともにキットは十分にあり、需要の高まりを受けて8月末までに新たに11カ所の検査場を下呂市や岐阜市玉宮地区、不破郡関ケ原町などに開設する予定。「不安を感じている人は検査を受け、自分の健康状態を把握してほしい」と話す。