「まちテラ」で公園内に並んだキッチンカーを目当てに多くの人が訪れる丸の内公園=大垣市丸の内
新たに誕生した「まちテラ」の公式マスコット「ステラ」

 国の規制緩和措置を受けて、公園や歩道を商用利用できる岐阜県大垣市の事業「まちなかテラス(まちテラ)」が始まり2年が経過した。当初は新型コロナウイルス禍に苦しむ飲食店支援として始まった事業だったが、現在は市民や観光客を楽しませるにぎわい創出へも広がりを見せている。この夏からは、まちテラオリジナルのマスコットキャラクターも登場するなど、市はまちづくりと活性化の基盤として生かしていく。

 まちテラは2020年7月に開始。飲食店での密集回避などを目的に、国土交通省が公共空間の占用許可基準を大幅緩和する措置を活用している。県や市が管理する歩道や公園の商用利用について、市が各店舗から一括して申請を受ける仕組みで、手続きの大幅緩和といったメリットがある。

 商店街に面する店舗は歩道にテラス席を置き、公園にはキッチンカーが展開しており現在、大垣駅周辺や駅南の商店街のほか、市役所横の丸の内公園(大垣市丸の内)やソフトピアジャパン(同市加賀野)など各所に広がっている。既存店約30店舗と、キッチンカー約10店舗が参加しており、出店は好調に推移している。

 市は出店支援だけでなく、まちテラの地域を巡るウオークラリーといったイベントの開催や、会場への木製遊具の設置といった取り組みを進めている。また連携事業として、大垣女子短期大(同市西之川町)の協力で、まちテラをイメージした公式マスコットキャラクターも誕生した。名前は「ステラ」で、大垣のまちの散策が好きな犬。「水都」と「テラス」を掛け合わせた名前で、同短大のデザイン美術学科の学生から寄せられた作品から選ばれた。パンフレットやポスター、出店許可ステッカーなどで使われている。

 まちテラ関連のイベントへの学生参加のほか、幼児教育学科の学生をポスターのモデルに起用するといった連携も進んでいる。

 当初の国の規制緩和措置は、コロナ禍を受けた時限特例のため、市は国の別の制度「歩行者利便増進道路(ほこみち)」へと順次切り替える。規制緩和措置とほぼ同内容の制度で、引き続き同様の取り組みを続ける。市の担当者は「公共空間利用として取り組みが定着しており、まち活性化の枠組みができた。ニーズもあり、経済支援だけでなく、まちのブランディングにもつなげたい」としている。