包括協定を結んだ佐藤光宏町長(左)と小野寺洋本部長。後方の山は愛宕山=川辺町中川辺

 登山者の誘客にIT技術を活用-。岐阜県川辺町と登山地図GPS(衛星利用測位システム)アプリを運営するヤマップ(福岡市)は、観光振興と登山の安全を両立する包括協定を結んだ。アプリの活用を促すことで登山の安全性を高める一方、ヤマップが持つ発信力を生かして、町内の登山スポットを全国的にPRする。

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 同町には低山が多くあり、ヤマップは昨年、同社の登山者向けサイトで「岐阜のグランドキャニオン」として遠見山を紹介。その後、登山者が急増したことがきっかけで、今回の協定締結につながった。

 協定では、登山の安全推進策として、登山地図GPSアプリ「YAMAP」の利用を促進することで、山道で迷うことを防ぐ。遭難した時は、位置情報を活用して早期発見に役立てる。

 一方で、町には遠見山のほかに愛宕山、八坂山、大谷山、鬼飛山、権現山、納古山があり、地元に伝わる桃太郎伝説になぞらえて、「桃太郎伝説の町、川辺町の7つの山をめぐろう!」キャンペーンを10月から始める。具体的には、遠見山を紹介したサイトで、人気登山系ユーチューバーを起用した登山記事を掲載。周辺の山にも足を運んでもらうことで、町全域の活性化につなげる。

 このほか、ヤマップのポイント制度「DOMO(ドーモ)」を活用して、山の整備に携わる住民グループの活動支援も行う。「DOMO」は、YAMAPのユーザーがアプリ内で「活動日記」などを公開することによって獲得するポイントで、たまったポイントを活用して、登山道整備などのプロジェクトを支援できる仕組み。「ふるさと愛好会」「ふるさと吉田愛好会」「下麻生活性化委員会」の町内3団体を支援対象とし、案内看板の設置や登山道整備などに対して、活動資金をバックアップする。

 協定締結は町役場で行われ、佐藤光宏町長とヤマップの小野寺洋マーケティング戦略本部長が調印した。佐藤町長は「アプリを使って川辺町の里山を安全に登ってほしい」、小野寺本部長は「町の観光振興に役立てばうれしい」と話した。