第104回全国高校野球選手権大会の大会本部は8日、新型コロナウイルスの集団感染が発生した県岐阜商について、予定通り大会第4日(9日)の第4試合で社(やしろ)(兵庫)と対戦すると発表した。県岐阜商は登録選手を10人入れ替え、PCR検査で選手全員が陰性だった。岐阜大会で主力だった選手6人を入れ替えて初戦に臨む。

 陽性の選手も療養期間を終え、再度の検査で陰性が確認されれば、2回戦以降に出場できる。県岐阜商の鍛治舎巧監督は8日のオンライン取材で、「選手たちは試合ができると聞き、天にも昇るような気持ち。(陽性で)岐阜に戻った選手のためにも思い切った試合がしたい」と語った。

 県岐阜商は複数の体調不良者が出たため、5日の開会式のリハーサルを欠席。同日、新型コロナの集団感染と判断され、6日の開会式も欠席した。参加校の相次ぐ集団感染を受け、大会の運営委員会は6日、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを改定。登録選手の入れ替えを認め、試合前72時間以内に全員の陰性が確認された場合、試合に出場できるとした。