開幕まで100日を切った東京五輪。期間中は、33競技339種目が実施される。これまで、なじみのなかった競技に触れることができるチャンスだが、ルールを知っていれば楽しさは一層増すだろう。大会には県ゆかりの選手も多く出場が見込まれる。その一部の競技について、県内のチームや選手から競技の基本や見どころを教えてもらう。初回は岐阜のお家芸の一つ「ホッケー」。多数の五輪選手を輩出してきたソニーHCに解説してもらった。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」サッカーより一回り小さいフィールドで攻守が目まぐるしく入れ替わる。特にゴール前では一進一退の激しい攻防が繰り広げられ、ボールの行方からいっときも目が離せない。副主将の内藤夏紀は「なんといっても一番はスピード感」とその魅力を語る。
フィールドは縦91・4メートル、横55メートル。スティックは平らな側の面でしかボールを触ることができず、反対の丸い面に当たると反則となる。「左手を動かして、右手は添えるだけ」と同じく副主将の一谷麻実。ボールを奪われないためにスティックの片面だけで巧みに操るトップ選手のボールさばきは、まるでスティックに吸い付いているかのよう。
内藤が「正確性やスピードが異なる」と話すボールの打ち方はさまざまだ。短い距離のシュートやパスに使い、押し出すように打つ「プッシュ」、中長距離を打つ場合にはスティックで地面を擦るように打つ「スイープ」、大きく振りかぶって強打する「ヒット」、ボールをすくい空中に浮かす「スクープ」などがある。
試合は各15分の4クオーター制。1チーム11人でポジションは大きくFW、MF、DF、GKに分かれる。交代は自由で、ベンチに下がっても何度も出場できるため、体力を回復しながら戦うことができる。トップチームの試合では次々に交代が行われ、60分通してスピード感あふれるゲームが楽しめる。「交代しながらでも、試合が終わった後はかなりきつい」と内藤。1試合の走行距離は多い選手で10キロに上るという。
ルールの特徴の一つが、ゴール付近の半径14・63メートルのサークル内からしかシュートが認められていないことだ。そのため、ロングシュートがない。ただ、サッカーのようなオフサイドの反則がなく、自陣ゴール前からのロングパスが相手ゴール前の選手に渡り、ビッグチャンスが生まれることも少なくない。
「女子では3割程度は占める」(一谷)という大きな得点源が、PC(ペナルティーコーナー)と呼ばれるセットプレー。守備側が自陣サークル内で反則した場合などに攻撃側に与えられる。攻撃側はゴール脇からパスを出し、いったんサークルの外に出してから攻める。攻撃側は何人でも参加できるが、守備側はGKを含め5人に限られる。
直接シュートかパスで仲間につなぐか、さまざまな得点パターンを各チームとも用意しており、「ソニーでは30以上のバリエーションがある」と内藤。守備側は少ない人数でさまざまなケースを想定した守りが必要となる。
攻守の入れ替わりが速くピンチが一転チャンスとなることもあり、一瞬一瞬の判断が試合の行方を大きく左右する。スリリングなゲーム展開を存分に楽しんでほしい。










