ドイツ6部リーグのFCバサラマインツで、プロを目指している兵藤健斗選手(8)(クラブ提供)

 岐阜県大垣市出身で、海を渡ってプロサッカー選手を目指している若者がいる。兵藤健斗選手(20)は昨年1月、ドイツ6部リーグのアマチュアクラブのFCバサラマインツに加入。「ドイツでプロになって、いつかはJリーグでプレーを見てもらえたらうれしい」。新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されて飛躍の場を失っているが、全てを成長の糧にして夢を追う。

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 FWの兵藤選手は大垣南中卒業後、高校時代はJ1名古屋グランパスの下部組織でプレー。3年生の時にはトップチームの試合にも出場した。中京大に進学しサッカー部に所属したが、かつてのチームメートから刺激を受ける。名古屋の下部組織で同級生の菅原由勢選手が、2019年6月にオランダ1部リーグのAZアルクマールに移籍。「負けていられない」。海外への挑戦を決めた。

 FCバサラマインツは日本人が設立し、スペイン1部リーグのSDウエスカでプレーする岡崎慎司選手がアドバイザーを務める。監督も日本人で、現在は6部リーグに所属。ドイツには1~11部あり、4部あたりからプロのチームもあるという。

 「試合は1年ちょっとできていない。こんなに長引くとは思わなかった」。昨年1月に加入すると、すぐにコロナが世界的に猛威を振るった。数試合に出場しただけでチーム活動は中止となり、3月の終わりには日本に帰国。夏は主に母校の中学のグラウンドを借りて汗を流した。今年1月にドイツに戻ったものの、ロックダウン(都市封鎖)でアマチュアスポーツの活動は中止となり少人数での練習を強いられた。

 試合の再開は不透明。それでも「上のレベルの選手は試合をたくさんしている。下を向いている暇はない」と言い聞かせ、心は折れない。フィジカルトレーニング中心に黙々と取り組む。「自分が成長できるヒントはいろいろなところに転がっている。ちょっとしたことでも、自分が成長できることにモチベーションを見いだしている」

 ドイツでは、自身より大柄な選手に囲まれてプレーする。ワンタッチでのゴールを得意とするが、体格差を補うためにゴール前での動き出しや相手との駆け引きに磨きをかけている。夢の実現へ「自分は得点することが武器。リーグ戦が再開したら得点にこだわって、結果を残していきたい」と話している。