高速道路沿線を中心に工場などの用地需要が高まった=岐阜市内

 岐阜県は20日、7月1日時点の県内の基準地価(360地点)を発表した。住宅地、商業地、工業地の全用途の対前年平均変動率はマイナス1・1%(前年マイナス1・6%)で、30年連続で下落した。下落幅の縮小は2年連続。1平方メートル当たりの平均価格は4万4200円(4万4400円)。一方、地価が上昇したのは38地点(13地点)と、前年と比べ約3倍に。県は新型コロナウイルス禍からの回復傾向が要因とみている。用途別では、工業地の変動率が0・1%(マイナス0・5%)となり、バブル景気直後の1992年以来、30年ぶりにプラスとなった。住宅地、商業地は30年連続で下落したが、下落幅は縮小した。

 全国順位は変動率が41位でワースト4位。平均価格は23位だった。用途別では、地価の上昇地点が住宅地20地点(11地点)、商業地10地点(2地点)、工業地8地点(0地点)。変動率は住宅地マイナス1・2%(マイナス1・6%)、商業地マイナス0・9%(マイナス1・9%)。商業地で下落幅が1ポイント以上縮小するのは2008年以来となる。

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 工業地は、高速道路沿線を中心に工場や物流拠点としての用地需要が高く、企業誘致も好調で地価をけん引。商業地は、再開発の進展が見込まれる地点の地価が上がったほか、回復基調にある観光地で下落幅が縮小した。住宅地は、交通利便性の高い地点で上昇が続いているほか、在宅志向の高まりでスーパーや学校が近いなど住環境の良い郊外でも地価が上がっている。

 1平方メートル当たりの最高価格地点は、住宅地が「岐阜市加納本町3の7の1外」の17万2千円、商業地が「岐阜市吉野町5の17外(大岐阜ビル)」の63万5千円だった。工業地は「各務原市テクノプラザ1の15(メニコン)」の3万3千円。

 調査地点の内訳は、住宅地247地点、商業地84地点、工業地21地点、林地8地点。