約40年ぶりに郷土で展示された前田青邨の大作「羅馬使節」=29日午後6時28分、岐阜市宇佐、県美術館
内覧会で「洞窟の頼朝」を前にする来賓ら=29日午後6時8分、岐阜市宇佐、県美術館

 「岐阜県美術館開館40周年記念 前田青邨展」が30日、岐阜市宇佐の同館で開幕する。岐阜県中津川市出身の近代日本画の巨匠・前田青邨(1885~1977年)の、生涯をささげた創作活動における作品群100点超を一堂に展覧する。29日に開場式と内覧会が行われ、「洞窟の頼朝」「羅馬(ローマ)使節」などの傑作が披露された。

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 県美術館、岐阜新聞社、岐阜放送でつくる実行委員会主催。10代後半の画壇デビュー以来70年以上にわたり、代名詞となる歴史人物画や花鳥画を制作してきた青邨の、「出を待つ」をはじめとする同館所蔵品のほか、全国の美術館などから逸品が空前絶後の規模で集結した。「洞窟の頼朝」は国の重要文化財指定後初となる県内での展示で、「羅馬使節」は困難を極めた搬送作業を経て、早稲田大学會津八一記念博物館(東京都)から約40年ぶりに岐阜へ〝里帰り〟。会場では青邨の芸術を、年代や色彩表現などの観点から、八つの章に分けて紹介する。

 開場式では日比野克彦館長が「青邨が何を美として捉え、何を伝えるのかを感じ取ってほしい」とあいさつ。古田肇知事、青邨の親族ら関係者がテープカットし開幕を祝った。会期は11月13日まで。