俳優の木村拓哉さんや岐阜市出身の伊藤英明さんが出演する「ぎふ信長まつり」の呼び物「騎馬武者行列」が6日午後1時から、岐阜市中心市街地の金華橋通りで行われた。観覧申し込みには、市の人口の2倍以上となる100万人近い応募があるなど、2人の出演が発表されて以降、全国で注目を集めてきた。
岐阜新聞webでは、多くの人が待ちこがれたこの日の会場周辺の様子を追った。
午後7時30分ごろ 騎馬武者行列などが行われたぎふ信長まつり最終日は、岐阜市の人口を上回る46万人の人出でにぎわった。まつり2日間では計62万人を集め、いずれも過去最多となった。
居酒屋に友人といた本巣市の女性(55)は「騎馬武者行列のチケットは当たらなかったけど、歩道からキムタクを見た。かっこよかった。今、日本酒2杯目。すごくおいしい。岐阜の夜を楽しみたい」とほろ酔い。同じ店でお酒を飲んでいた大阪府の男性(28)は「岐阜の夜は初めて。田舎ではないね。立派な街だと思う」と話した。
玉宮地区やJR岐阜駅周辺は昼間のにぎわいはどこへやら。人はまばらになり、普段の落ち着きを取り戻した。県警によると転倒したり、気分が悪くなったりした人の搬送事例が計3件あったが、事件や事故はなかった。まさに嵐のような1日だった。
午後7時5分ごろ トークイベント会場となった岐阜市文化センター周辺には、大勢のファンが木村拓哉さんや伊藤英明さんを「出待ち」。車3台がセンターを出発すると、待っていた人たちは手を振って見送った。木村さんらが乗っていたとみられるが、あっという間にファンの前を通り過ぎ、大垣市の10代女性は「騎馬武者行列を見て、最後に立ち寄った。一瞬で顔も見えなかった」と残念そう。稲沢市の50代女性は「せっかく待ったのに。でも、同じ空気を近くで吸えたのでよしとするか」と足早に会場を後にした。
午後5時20分ごろ 木村拓哉さんや伊藤英明さんらが出演したトークイベントが幕を閉じた。木村さんは騎馬武者行列を「出発式で高校生のすてきなパフォーマンスを拝見できて、力をもらった。雲一つない青空の下で歩くことができたのがとてもうれしかった」と振り返った。昨夜、2人は一緒に岐阜城に登ったことを明かし、伊藤さんは「2人で見た岐阜の景色は忘れられないものとなった」と語った。岐阜市の60代女性は「こんな幸運な機会をいただいて、コロナで沈んでいた気持ちが明るくなった」と話した。
午後4時35分ごろ 騎馬武者行列を終えた俳優の木村拓哉さんや岐阜市出身の伊藤英明さんらが出演するトークイベントがスタート。会場は倍率151・2倍の〝プラチナチケット〟を手にした人たちが埋め尽くし、どんな話が飛び出すのか期待しながら熱心に耳を傾けている。
午後3時45分ごろ JR岐阜駅北口では同15分ごろに入場規制も解除され、出入口付近では、10人ほどの市職員がリラックスした表情で談笑。職員の一人は「万が一、規制を復活させるときに備えて待機している。とりあえずこちらではトラブルはなかった」と話した。名鉄岐阜駅前の人通りも落ち着きを取り戻している。県警幹部は「大きな事件事故の報告はなく、ほっとしている」と話した。
午後3時30分ごろ 騎馬武者行列から舞台はトークイベントへ。会場の岐阜市文化センターには、倍率151・2倍の狭き門を突破した、家族連れらが順次入場を始めている。岐阜市の40代の女性3人組は「運試しで出したらすごい倍率なのに当たってラッキーだった。行列はテレビで見た。トークショーで初めて実物を見る。楽しみ」と興奮気味に語った。
午後2時30分ごろ JR岐阜駅前は帰路につく人たちで大混雑。子どもを連れてトイレに走る親子の姿も多数見られた。駅西側では、「現在北口封鎖されています。このまま南口へ進んでください」と警察官が必死に呼びかけ。通行人の表情には高揚感よりも、疲労が感じられる。JR岐阜駅南口では一時的に駅への入場規制をかけ、人流を調整している。名鉄岐阜駅周辺でも、駅へ向かう人の流れが増え、警察官らが「ゆっくりで大丈夫ですよ」と声をかけている。
午後2時10分ごろ 俳優の木村拓哉さんと岐阜市出身の伊藤英明さんが出演し、全国の注目を集めた騎馬武者行列が幕を閉じた。「ひであきー」「木村さーん」。2人の一挙手一投足に歓声が上がった。観覧エリアに入れなかった人たちも、規制テープの外から必死に手を伸ばし、スマートフォンなどで写真撮影。2人が通過した後も、観客はデジカメやスマホを見ながら〝撮れ高〟を確認していた。近くに住む40代の姉妹は「運よく最前列で見ることができた。キムタクとともに生きてきた世代。感激。かっこ良かった」と話した。
午後2時ごろ 長良川競技場では、サッカーJ3のFC岐阜の試合がキックオフ。大垣市の女性会社員(34)は「キムタクは興味ないので応募していないが、昨日の信長まつりは行った。聞いてたほど人は多くなかった」とJR岐阜駅前の様子を振り返る。岐阜市の男性会社員(47)は「家族の勧めでキムタクに応募したが、落選。ただ、もともと岐阜の試合が観たかった。ビールを飲んで頑張っている選手を応援するほうが、楽しい」とイレブンに声援を送った。
午後1時25分ごろ 織田信長役の木村拓哉さんがスタート地点で扇子を高々と上げ、「皆の者、出陣じゃー!」の気勢とともに騎馬武者行列に出発。黄色い声援が飛び交い、観客は必死に木村さんにスマートフォンを向け、写真を撮影していた。
午後1時10分ごろ 騎馬武者行列が動き出した。会場には木村拓哉さんや岐阜市出身の伊藤英明さんが登場。観覧エリアなどからは歓声が上がり、盛り上がりを見せる。
一方、JR岐阜駅北口には一目見えないかと歩行者デッキに陣取る人たち。「パパ、何も見えない」「パパだって見えないよ」などと嘆く親子も。
午後1時ごろ 俳優の木村拓哉さんや岐阜市出身の伊藤英明さんが出演する騎馬武者行列が、いよいよ始まった。観覧エリアには大勢の人が詰めかけ、今か今かと登場を待ちわびる。木村さん、伊藤さんのスタートは30分ごろの予定。
午後0時30分ごろ 騎馬武者行列を生中継する「ぎふチャン」が、岐阜高島屋近くに〝ナガダマ〟と呼ばれる超望遠カメラを急きょ設置した。高校野球でバックスタンドから打者の顔を撮るカメラだ。「1秒でも早く伊藤さんと木村さんの表情を捉えたい」とスタッフ。
同じころ、岐阜市に住む米国人の男性会社員(34)は、妻と子どもと、米国から来た両親と柳ケ瀬へ。来日して12年。毎年、信長まつりには来ているというが、「日本のドラマはあまり見ないので、キムタクは知っているが、あまり興奮しませんね。でも、ブラッド・ピットやジョニー・デップが信長役で来るなら絶対に見たい。来年お願いしたい」と要望した。
午後0時15分ごろ 金華橋通り周辺には、騎馬武者行列を一目見ようと、観覧エリアのチケットが当たっていない人も詰めかけている。「チケットを持っていない人の方がよく見えるんじゃないか」と不満そうに話す人もいる。
正午ごろ 岐阜市橋本町の岐阜シティ・タワー43の43階展望室には、騎馬武者行列を一目見ようと訪れる人たちがいた。双眼鏡を持った人もおり、名古屋市から来た男性は金華橋通りを眺め、「ここからだと観覧席しか見えない。厳しそうだ」と残念そう。
午前11時50分ごろ 正義のヒーロー「仮面ライダー」が柳ケ瀬に登場。「岐阜の治安のため出動した。警察の方がたくさんいるので、写真撮影に協力してます。3年前以上の人出でうれしいですね。行列を楽しんで、安全に帰ってほしい」と願った。
午前11時40分ごろ 騎馬武者行列の舞台となる金華橋通りが混雑し、警察が人流の分散を試みている。岐阜市金町の市文化センター前では「金華橋通り、大変混雑しております。観覧チケットを持っている人も含め横断歩道を渡り終えたら直進せず、右に曲がって迂回(うかい)していただくようお願いします」とアナウンス。
岐阜中署の警察官は「おれはフラフラ担当。フラフラ歩いて、何かないか見回る。何もないといいけどなぁ」と不安そうな顔をしながら安全を願った。今のところ、トラブルやけが人は確認されていない。
午前11時30分ごろ 観覧エリアにはチケット当選者が続々と陣取り、約1時間半後の行列開始を今か今かと待ち望んでいる。名古屋市から来た86歳と85歳の姉妹は「キムタクが見たい。伊藤英明さんも海猿から応援している。イケメンやね。楽しみ」と笑顔を浮かべた。手作りうちわを持参した小学6年の女児は「ぜひキムタクと伊藤英明さんを見たいと思い、1時間ほどかけてつくった。すごく楽しみ」と話した。
午前11時ごろ 観覧エリアには続々とチケット当選者が入場し、中にはレジャーシートを敷いて待つ人も。富山県から前泊で来たという職場の女性4人組は、手作りのうちわを持参。「視線を集めなきゃ」と意気込み、声援を送る練習も始めた。
騎馬武者行列の開始前からのにぎわいに、柳ケ瀬のたこ焼き店の常連客の男性(77)は「昔の柳ケ瀬の雰囲気を感じるね。人波が似ていて、懐かしい。もっと盛り上がってほしいね」と期待を込めた。
一方、近くに住む男性(82)は「キムタクなんかはテレビで見とりゃええ。今日は何もできん。家にずっとこもる」と不機嫌そう。
午前10時45分ごろ 予定より45分ほど早く観覧エリアへの入場がスタートし、チケット当選者が続々とエリア内へ。最前列に陣取った愛知県一宮市から来た女性(34)は「(午前)6時にきた。いい場所。ライブより拓哉を近くで見られる」とうれしそう。
午前10時30分ごろ JR岐阜駅北口は人ですし詰め状態。歩行者デッキの手すり側には騎馬武者行列の抽選に落ちた人らがずらりと並び、どこへ行けば見られそうか相談する家族連れらもいた。
名鉄岐阜駅改札前でも、名古屋方面から来る電車から降りる人が増えている。駅員が「あらかじめ帰りの分の乗車券をお買い求めください」と呼び掛けたり、道を尋ねてきた人を案内したりと、対応に追われている。
午前10時20分ごろ 観覧エリアの準備が着々と進み、金華橋通り沿いの歩道ではチケット当選者が今か今かと入場を待ち望む。
一方、各務原市の女性は「抽選には外れてしまったけど、頑張ったら見れるかと思って来た。市役所や図書館に行ったら見れるのかな」と話し、スポット探しへ。仕事で観覧ができない岐阜高島屋化粧品売り場の20代女性店員は「どっちかというと伊藤英明が見たい。やっぱ、カッコいい。(店の壁の)向こうに念を送りたい」と笑った。
午前10時10分ごろ JR岐阜駅北口で行われている「岐阜市農業まつり」のJAぎふおんさい広場ブースでは、肉厚の県産シイタケ「信長しいたけ」が飛ぶように売れる。「信長さまさまです」とほくほく顔のスタッフ。
午前10時ごろ 岐阜高島屋が開店。直後に2階トイレには列ができ、店員が「別の階にもトイレはございますので、ご利用ください」と案内。トイレに駆け込んだ女性は「女性トイレはいっぱい。上の階に行きます」と足早に向かった。
早朝からコンビニエンスストアのトイレなどにも列ができており、あちらこちらに場所を案内する張り紙などが貼られている。
午前9時40分ごろ 騎馬武者行列の舞台となる金華橋通りを中心に徐々に人だかりができ、にぎわい始める。
JR岐阜駅北口で行われているプリン日本一を決める「日本プリンアワード」は、予定より20分早めてスタート。長蛇の列ができている。
午前9時30分ごろ 女性スタッフらがチケットを確認し、入場を誘導。「友達がチケットを持っているんです」と言って入ろうとする女性が、「チケットを持っている友達の方に来てもらってください」とスタッフに追い返される場面も。
午前9時ごろ 騎馬武者行列に向けて、交通規制がスタート。岐阜高島屋や柳ケ瀬周辺では規制テープが貼られた。
午前9時ごろ 岐阜市の柳ケ瀬周辺では、騎馬武者行列の生中継に向けて「ぎふチャン」の中継スタッフが準備を始めていた。スタッフの一人は「ぎふチャンも『出陣』じゃ。注目度が高い番組なので、安全第一で頑張ります」と意気込んだ。
同じころ、行列の舞台となる金華橋通りでは交通規制が始まり、スタッフが会場準備をスタートした。
午前8時45分ごろ 岐阜市金町のコンビニエンスストアでは、肉まん200個以上、ホットドリンク約600本を用意し、スタッフが販売準備。男性スタッフは「人が集まり次第販売を開始する」と話した。
JR岐阜駅北口の信長ゆめ広場では観覧席が当選した京都市の女性(48)が長男(21)、長女(17)と共に黄金の信長像を撮影。
「午前4時に車で出発し、6時ごろに到着したので岐阜公園でレンタサイクルを借り、市内をサイクリングしています」と女性。「キムタクをとにかく見てみたい」と長男は笑顔で話した。
午前8時30分ごろ 岐阜県観光大使で音楽グループMEGARYUのRYUREXさんが、会場周辺で午前10時ごろから開く、子ども食堂に向けて準備に汗。たこ焼きを無料提供するという。ステレオで音楽を流し、雰囲気を盛り上げる。RYUREXさんは「子どもたちに少しでも楽しんでもらえるよう工夫した。祭りを楽しんでほしい」と笑顔。
同じ頃、岐阜中署から現場警備のため警察官が続々と配置先へ向かった。
午前8時ごろ 柳ケ瀬商店街では騎馬武者行列の観覧者を出迎えるため、掃除に汗を流す人の姿が。商店街に住む女性は「柳ケ瀬が汚いと言われないように。イメージを悪くしないように」と話した。
同じ頃、JR岐阜駅北口の信長ゆめ広場では農業まつりの準備が着々と進む。関係車両が出入りする中、観光客が黄金の信長像を写真に収めていた。
午前7時ごろ 観覧の受け付け開始まで4時間以上前にもかかわらず、早朝から観覧エリア周辺には列ができた。
愛知県一宮市からJRの始発で来たという名古屋市の自営業男性ら4人は「(前日は)一宮市のホテルに泊まった。少しでも前で見たい。これでも遅い方なのか心配」
午前6時30分ごろ JR岐阜駅北口信長ゆめ広場では、「ぎふ信長まつり」の〝主役〟、黄金の織田信長像を撮影する人の姿があった。同じころ、岐阜北署には署員約30人が集合し、岐阜中署に向け出発。ある幹部は「こんなに応援を出すことはめったにない。忙しい1日になりそうだ」







