岐阜県人世界大会に合わせてブラジルから訪れた人たち=岐阜市薮田南のOKBふれあい会館
「岐阜県人としてのアイデンティティーを再確認できた」と話した長屋充良さん=岐阜市薮田南のOKBふれあい会館
実行委員長を務めたハッピー水谷さん=岐阜市薮田南、サラマンカホール
関市から7歳でブラジルに移住した大野光男さん=岐阜市薮田南のOKBふれあい会館

 「おまはんた、よう来てくんさったなも」。岐阜市で10月29、30日開かれた第1回岐阜県人世界大会はこんな歓迎のあいさつから始まった。世界各地から岐阜県人が集まる初めての企画。新型コロナウイルス禍、距離や時差を乗り越えて実現にこぎ着けた。

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 主催した岐阜県人会インターナショナル(GKI)は国内外17カ国・地域の26県人会が加盟する。それまで他国の県人会同士の連携はほとんどなかった。ブラジル県人会の長屋充良会長(関市出身)が呼びかけ、2021年5月に発足した。

 会員は世界各地にいる。世界大会に向けた打ち合わせはほぼオンラインで、130回に上ったという。実行委員長のハッピー水谷さん(米国・南加県人会、岐阜市出身)は「初めての試みで、試行錯誤しながら準備してきた」と振り返った。

 式典には約600人が参加した。ブラジル県人会は約50人で来日。メンバーの女性は「岐阜はホスピタリティーが素晴らしい。来られてとても幸せ」。7歳で関市からブラジルに移住した大野光男さん(76)は「岐阜は4年ぶり。懐かしい」と喜んだ。当時40日かけて船でブラジルに渡り、25年間、電気技師としてダム建設などに携わった。「日本は便利になっている。ブラジルと違って」と笑った。

 父親がペルー県人会長で、現在筑波大学の大学院で学ぶ佐藤シルビアさんは「岐阜は素晴らしいところだと思う」と語った。カンボジアで貧困層を対象にした医療プロジェクトを手がける西えり子さん(高山市出身)は「今、岐阜に住んでいる人には岐阜を守ってくれてありがとうと言いたい」と話した。

 長屋さんは「10年来の夢がかなった。多くの人が寝食を忘れて準備に携わってくれた。感激した。多くの人にとって、岐阜県人というアイデンティティーを再確認する機会になればうれしい。これからも岐阜を盛り上げていきたい」と語った。

 世界大会に合わせ、GKIは県と県産品の海外販売に協力する覚書を締結した。今後は4年ごとの世界大会開催を目指している。