
記者独断の5段階評価
難攻不落度
「断崖に築かれ、自然地形を生かした防御網。ただ、攻略法はある」
遺構の残存度
「一ノ門跡、石垣などに斎藤道三、織田信長の痕跡」
見晴らし
「山上部からは濃尾平野と長良川の雄大な眺めが楽しめる」
写真映え
「天守、石垣、雄大な景色と〝映え〟スポット多数」
散策の気軽さ
「ロープウエーならあっという間に山上部へ。麓からの登山道は複数あり、体力に合わせたコース選びも可能」
岐阜城(岐阜市)は、標高約330メートルの金華山山頂にそびえていた。難攻不落のイメージとは裏腹に、何度も落城を経験している。その一つが、関ケ原の戦いの前哨戦「岐阜城の戦い」だ。
慶長5(1600)年8月23日、福島正則や池田輝政らの東軍部隊は、織田秀信が守る西軍方の岐阜城に総攻撃を仕掛けた。その戦跡を追って、金華山ドライブウェイ中腹から、七曲り登山道に入った。
金華山は単体の山ではなく連峰。江戸期に描かれた絵図には、...