新型コロナウイルス感染拡大の「第4波」では、20代以下の新規感染者の割合が第3波と比べて大きく伸びている。感染力が強い変異株への置き換わりが一因とみられ、感染者数全体を大きく押し上げる要因ともなっている。従来株では見られなかった若い世代の重症者も出始めて医療機関の負荷を高めており、1日当たりの新規感染発表数が高止まりする中、予断を許さない状況が続いている。
第4波では5月14日に1日当たりで過去最多となる155人の新規感染が確認された。同日を含む1週間(同10~16日)の感染者数は計926人に上る。一方、第3波では感染拡大が最も深刻だった1週間(1月4~10日)でも595人。1・6倍近くにまで跳ね上がっていることになる。
この1週間の感染者を年代別に見ると、第4波では20代と10代以下の割合が計45%。第3波の計33%から大きく伸びており、30代以上の割合は減少している。
大型連休中に知人らで集まりバーベキューや食事をして感染した若者が目立つほか、大学や高校関連でもクラスター(感染者集団)が連続して発生。小中学校での感染事例も県内各地で頻発している。
県健康福祉部の堀裕行部長は「県内の陽性事例の8~9割は変異株に置き換わっているとみられる」と指摘。従来株は大人に比べて子どもの方が感染しにくい可能性が示されていたが、感染の主流が変異株に置き換わったことも若者の感染者が増加している要因の一つにありそうだ。
さらに第3波までは見られなかった若年層の重症化が新たな脅威となっている。5月11日に県内で初めて30代の患者が重症化し、人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使った治療を受けていると発表された。同19日からは20代の患者が人工呼吸器管理の重症となっている。いずれも基礎疾患はなかったといい、容体が急変する新型コロナの恐ろしさが若年層を襲い始めている。
堀部長は「3波では高齢の患者がなかなか退院できず(医療提供体制が)厳しくなるという要因が強かったが、4波では若い人でも入院が長引いているケースがかなりある」とし、「"若いから重症化しない"は誤解。後遺症も出ている。改めて注意喚起したい」と警鐘を鳴らす。










