献血に協力する女性=岐阜市茜部中島、あかなべ献血ルーム
コロナ禍で団体献血が相次ぎ中止され、駐車されたままの献血バス=同、県赤十字血液センター

 新型コロナウイルス感染拡大の第5波を受け、全国的に血液不足が深刻となっている。岐阜県内を含む東海北陸地域では7、8月の2カ月間で、400ミリリットル献血者の必要人数6万2415人に対し、約3千人が不足している。コロナ禍で頼みの綱の団体献血が相次ぎ中止。県赤十字血液センター(岐阜市)は「血液が不足すると手術やがん治療への影響も出てくる」と協力を呼び掛ける。

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◆頼みの団体協力中止相次ぐ

 センターによると、県内では7月11日の週から8月1日の週までなどで、目標の献血者数を下回る。特に大きな要因となっているのが、献血バスによる団体献血の中止だ。

 リモートワークに伴う企業の献血会やイベントの中止などが影響し、東海北陸地域では7月は32台、8月は57台、9月はすでに87台が中止となった。髙橋健所長は「9、10月は本来ならイベントが多い時期。国の緊急事態宣言が長引けば、血液不足は今後ますます厳しくなる」と頭を抱える。

 センターは団体献血の新規会場の開拓に取り組む。大垣市、本巣市、瑞穂市、不破郡垂井町の各市町では、教育委員会の協力を得て教職員を対象に献血を実施。県建設業協会も支部ごとに団体献血を行っている。市役所やショッピングモールなどには追加の受け入れを依頼し、行き場を失った献血バスを回している。献血経験者にははがきやメールで協力を依頼するなど、血液の確保に腐心している。

 献血で作られた血液製剤は手術時の輸血や白血病、がんの治療に使われている。髙橋所長は「血液は必要としている人の元へ必ず届けなければいけない」と協力を呼び掛ける。

 県内の常設の献血会場は岐阜市茜部中島のあかなべ献血ルーム、同市長住町の新岐阜献血ルームの2カ所。新型コロナウイルスのワクチン(ファイザー製、モデルナ製のみ)を接種した人も、接種から48時間以上経過すれば献血できる。