「こんな時期にセッコクの花が咲くのは初めて」と話す佐藤操さん=美濃市吉川町

 岐阜県美濃市の佐藤操さん(77)宅の庭で季節外れのセッコクが開花した。本来は晩春~初夏がシーズンで、佐藤さんは「何十年も手入れしてきて9月に咲くのは初めて」と驚いている。

 セッコクはラン科の多年草で樹木に根を広げる小型の着生ラン。「バルブ」と呼ばれる茎の部分の形状が特徴的なほか、4月後半から5月初旬ごろにかけて白や淡い桃色の花を咲かせる。全国的に愛好家が多いことでも知られる。

 佐藤さんは、10日朝に木に着生したセッコクが、純白のかれんな花を咲かせていたのに気付いた。いくつかつぼみも残っており、今後も開花し続けそうという。

 佐藤さんは、30年ほど前から趣味で山野草の鉢植えをたしなんでいる。自宅周辺にはフジやサキワケモモなども植生。花の時期は近隣住民がウオーキング中に足を止めて眺めたり、撮影したりする人気スポットになっている。佐藤さんは「新型コロナで気持ちが沈みがちな世の中だが、純白の花を見て明るい気持ちになれた」と話した。