自民党総裁選の投開票が29日に行われ、新総裁に岸田文雄前政調会長が選出された。首相任命後には、新型コロナウイルス対策をはじめ、課題が山積する中で新たな国のかじ取りを担うことになる。総裁就任後、初の記者会見で「国民の一体感を取り戻す」と述べた岸田氏に対し、岐阜県民からはコロナ禍で冷え込む経済の立て直しや子育て支援など生活者目線に立った政策を求める意見が聞かれた。
スマホ見せてグルメ・買い物お得に 岐阜新聞デジタルクーポンコロナ下で飲食業界は休業、営業時間短縮が繰り返されてきた。今月末まで酒類提供の自粛も続く。岐阜市の繁華街玉宮地区に焼き肉店を構える店主(43)は「経済成長を達成するためにも、まずはコロナ禍で停滞した景気を盛り上げるような大胆な政策を」と期待する。一方で、卸業者の経営を気遣い「補償を周辺の業者にもしっかりと届けてほしい」と注文した。岐阜市の岐阜劇場通北商店街振興組合の西村達也代表理事(49)は「透明性のある税金の使い方をしてほしい。(地元では)商店街の老朽化が進んでいる。地方の商店街の環境整備や活性化に支援をお願いしたい」と話した。
武儀医師会長を務める内科医平岡哲也さん(57)=関市=は新型コロナウイルスワクチンについて「全国的に若年層や外国人の接種率は低い。接種が加速するように施策を進めてもらいたい」と注文。加えて「新型コロナウイルスは変異しており、昨年と同じことの繰り返しでは対応し切れない。状況に応じた対応を」と求めた。
観光地の高山市で宿泊施設などを運営する会社社長(53)=同市=は「(コロナ禍での)1年以上の国難を何とかしてほしい」と訴えた。人口減少に伴い、国内の観光需要は縮むとみており「新型コロナ収束後はインバウンド(訪日外国人客)で補うとともに、外貨獲得の政策を展開すべきだ」と提言した。
多治見市明和町の無職男性(77)は「河野さんの決断力も魅力だったが、派閥のバランスを考えると岸田さんで良かったのでは。党役員は1期1年、連続3期などの党改革に期待している。若手を登用して思い切った政策を打ち出し実力者が陰で決定を左右するような古い体質を変えてもらいたい」とした。
子どもの居場所づくりなどに取り組む「さなぎの杜(もり)」代表の南谷真弓さん(41)=揖斐郡大野町=は「若い人や子どもたちに目を向けてもらえたら」と期待する。総裁選に女性候補2人が出馬したことで「女性目線の政策が出て、こども庁など子どもの支援に関する話題が議論されことはありがたい」としながらも、「困難を抱える子どもの声はこちらから出向かないとすくい取れない。(岸田氏は)総裁選で議論したことに引き続き関心を持ってほしい」と切望した。









