木の下敷きになった林業従事者を救出する訓練=高山市国府町金桶

 岐阜県は6日、高山市国府町金桶地内の山林で、林業従事者が作業中に木の下敷きになる事故を想定した救出訓練を行った。業種別の労働災害の発生頻度が最も高い林業において、発生時の安全で迅速な救助を促そうと、初めて実施した。

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 県によると、林業は1年間で労働者千人当たりに発生した労働災害の割合「死傷年千人率」が、全産業平均の約11倍で突出して高い。県内でも昨年には、全国で7番目に多い44件の労働災害が発生している。県林業経営改革室の吉峯昭英室長は「作業する現場の多くが斜面で、扱う木材も大きく重いことなどから、気を付けていても労働災害が起こりやすい」と話す。

 事故発生時、救急隊員らが到着するまでに行える救護措置を確認してもらおうと、県森林組合連合会が共催、高山消防署の協力で開いた。飛騨地域の森林組合員など約40人が参加した。

 山林で作業中に切り倒した木に当たって倒れ、身動きが取れなくなったケースを想定。参加者は119番した後、倒木を持ち上げたりチェーンソーで切ったりして被災者に見立てたマネキンを助け出し、担架などで安全な場所まで運んだ。消防署員による、被災者に負担の少ない動かし方や応急処置手順の説明もあった。

 参加した小坂町森林組合(下呂市)の岩田雅弘さん(44)は「正しいやり方を知らないまま救助に当たるのは危険。とても勉強になった」と話した。