情報科学芸術大学院大学の教授らが手掛け、約10年ぶりに利用できるようになった探検ランド=揖斐川町春日美束、春日森の文化博物館
企画展のテーマに合わせて作品を持ち寄った4人の作家=揖斐川町春日美束、春日森の文化博物館
藤原市三郎の作品が楽しめる野外展示=いずれも揖斐川町春日美束、春日森の文化博物館

 岐阜県揖斐川町春日美束の春日森の文化博物館が、施設の活性化に向けて奮闘している。約10年使われていなかった探検ランドをリニューアルし、遊歩道を整備して野外展示を始める。10日から31日まで、リニューアルを記念して県内外の作家による企画展「森へ」、31日には屋外イベントを開催する。

 博物館は旧春日村が1995年に開館。展示室で春日地区の生活様式や森林、薬草文化などを伝えてきた。活性化は施設の老朽化が進む中、担当職員の髙橋貴子さんが発案し、昨年から企画展やシアターの利用を再開した。

 森の生命活動を紹介していた探検ランドは、大垣市加賀野の情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の教員らによる作品を展示して衣替え。骨組みを残した建物に特殊な模様のフィルムがつり下げられ、コンピューターで製作した音や春日村などの映像が流れる。背後に見える自然とともに、森の中にいるような感覚が味わえる。

 野外展示は「市三郎さんのセカイへ」と題して、旧春日村出身の芸術家藤原市三郎(1911~75年)の作品が鑑賞できる。施設の外周約1キロにわたり、石の彫刻約30点を遊歩道に並べた。

 企画展は、岐阜市を拠点に活動する画家渡辺悠太さんら4人が森をテーマに書や写真といった作品を展示。デジタルクリエーターのモノオキトさんは、シアターを使って春日の春夏秋冬を記録した映像を流す。

 屋外イベントでは、約15年ぶりという野外ステージを使ったコンサートや飲食の販売もあり、「薬草パン屋さんby coneru」が1日限定でオープンする。髙橋さんは「博物館は世界的に見ても素晴らしい施設。展示を楽しんでほしい」と話した。周辺で交通規制があるため、迂回(うかい)路の利用も呼び掛けている。

 入館料は大人110円、中学生以下50円。開館は午前9時~午後5時、水曜休館。問い合わせは同館、電話0585(58)3111。