台湾現代陶芸の魅力を伝える多彩な作品が並ぶ会場=多治見市東町、県現代陶芸美術館

 「台湾現代陶芸の力」展(岐阜県現代陶芸美術館、岐阜新聞社 岐阜放送主催)が1日、多治見市東町の県現代陶芸美術館で開幕した。多文化の影響を受ける中で独自の発展を遂げた台湾の造形作品や茶器など約90点が展示されている。11月7日まで。

 台湾随一の焼き物の街にあり、同美術館と文化交流協定を結んでいる新北市立鶯歌陶瓷(イングーとうじ)博物館の所蔵品を特集。哲学的なテーマを追究した硬派な現代美術から、異素材を組み合わせたオブジェ、しゃれた様式美の茶器まで多彩な作品が並ぶ。鑑賞した各務原市鵜沼の男性(66)は「日本と似ているようで、土の色の扱いなどが全然違う」と感想を話した。

 現地に滞在して調査した林いづみ学芸員(29)によると、台湾は西欧、中国、日本といった文化を取り入れながらも、自文化の独自性を見つめる自由活発な創作が行われているという。「多様で豊かな台湾の陶芸に接し、自分たちを振り返る機会にしていただければ」と話す。

 一帯では国際陶磁器フェスティバル美濃が開催中で、「国際陶磁器展美濃」などとの7館共通券もある。同美術館は会期終了後は改装のため10カ月間休館する。