大会歌と国歌の合唱の収録に臨む音楽部の部員ら=岐阜市大縄場、岐阜高校

 岐阜高校(岐阜市大縄場)音楽部は、来月10日に開幕する第103回全国高校野球選手権岐阜大会の開始式で披露する大会歌「栄冠は君に輝く」の合唱を担当する。新型コロナウイルスの影響で、全出場校が参加する長良川球場での開会式はなく、球場での合唱はできないため、事前に録画したものをスコアボードで流す。19日は1回目の収録が行われた。

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 同部は例年、開会式で大会歌を合唱する。昨年は開会式がなく、今年も新型コロナの感染拡大を受け、長良川球場初戦の2チームのみが参加する開始式を実施することが決まった。2年続けて試合会場で合唱できない部員の気持ちを思いやった顧問の岩崎有子教諭らが県高野連に依頼し、録画した映像を流すことが決まった。国旗掲揚の際の「君が代」の合唱も担う。

 同校で行われた収録で、部員たちは美しく息の合った歌声を披露。部長(17)は「今年こそ長良川球場で皆さんの前で歌いたい気持ちが強かっただけに悲しいし悔しい」と胸の内を明かした。それでも「コロナ禍なので仕方がない。映像を通してエールを送る機会がもらえたので良かった」と前を向く。「歌詞が力強い」と、部員には力強くはっきりと歌うよう呼び掛けてきた。「歌を聞いた選手にパワーを感じてもらえれば」と願う。

 応援団長と音楽部の活動を兼ねる男子生徒(18)は、昨年に続き、球場での応援団の活動ができなくなった。「応援と合唱は形は異なるが、野球部の健闘を祈ることは同じ。映像を通じて野球部にエールを送ることができる」と話した。球場で応援できないことを知り涙を流したというが「応援の思いを合唱にぶつけたい。気持ちを込めて歌いたい」と力を込めた。

 岩崎教諭は「直接ではなくても何とかして子どもたちの練習の成果を聞いてほしかったので大変ありがたい」と感謝した。

 今後、練習を重ね再度収録を行う予定。