記者会見する金子慎社長=名古屋市中村区、JR東海本社

 JR東海の金子慎社長は9日の定例記者会見で、リニア中央新幹線のダイヤについて問われ、「もう少し開業時期が近づいた時点で、経済状況や東海道新幹線の輸送量を踏まえて考えていくことになる」とダイヤ決定の方向性を明かした。

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 現在は、東京―大阪間の高速輸送を東海道新幹線の「のぞみ号」が担っているが、リニア開業後は東海道新幹線のダイヤにゆとりが生まれ、「ひかり号」の増停車などで中間駅の利便性が高まることが期待されている。リニアも岐阜県駅(中津川市)に1日何本が止まるかなど、そのダイヤにも注目が集まっている。

 金子社長は「私たちはリニアと東海道新幹線を一体的に運営する立場」とした上で、両者の役割について「どういう分担が利用者の皆さんにとって一番いい形か、よく考えて(ダイヤを決めていく)ということになる」と話した。

 ただ、リニアは南アルプストンネルの静岡工区で工事が始まっておらず、2027年の開業は絶望的な状況にある。金子社長は改めて「今(工事を)始めても(工期の)遅れを取り戻せない」と説明。開業時期を確認する記者の問いかけに「もう、遅れるということを何回も申し上げている」と語気を強める場面もあった。