村土源次郎と妻のすま。1919年、すまが日本からサンフランシスコの港に着いた後撮影したもの(アル・村土さん提供)
オンラインインタビューに答えるアル・村土さん

 統一地方選まっただ中。米国カリフォルニア州議会に岐阜県ゆかりの下院議員がいる。祖父母、両親が岐阜県出身のアル・村土(むらつち)さん(58)だ。地方議員として考えることは、選挙の手法の違いは、もし岐阜県で選挙に出るとしたら政策は何か。村土さんが本紙のオンラインインタビューに応じた。

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 ―村土さんはドジャースファンだそうだが、大谷翔平選手をどう思うか。

 「私は大谷翔平選手の大ファンだが、ドジャースファンでもある。いつか、大谷選手がドジャースに来てくれたらうれしい。できれば来年にでも」

 「彼は野球を超えてもっと大きな役割を担っている。全ての米国の子どもたちにとってのヒーロー。特にアジア系の子どもたちにとって。米国でアジアの顔を持ったヒーローはあまりいない。彼が米国のメインストリームでヒーローになっていることが喜ばしい。米国ではアジア系へのヘイトクライムがすごく増えて問題になっている。特にコロナ禍でアジア系へのヘイトが社会にまん延していた中、彼のようなアジア系のヒーローが登場したことは野球を超えて大きな社会的インパクトがある」

 ―なぜ政治家に?

 「私は理想主義者なのだと思う。二つ大きな理由があって、一つは人を助けたかった。もう一つはよりよい世界をつくりたかった。特に大学時代、私はカリフォルニア大学バークレー校で学んだが、政治活動に関わるようになって政治の世界に導かれた」

 「大学に通っていた1980年代、第2次世界大戦中の日系人の強制収容に対して米国政府へ謝罪を求める運動があった。その運動は、ノーマン・ミネタさん(故人、元米運輸長官)、上院議員のダニエル・イノウエさん(同、日系初の米連邦議員)が政治的に率い、私も関わるようになった。1990年代、若い日系人が自分たちの跡を継いで政治に進出してほしい、と直接ダニエル・イノウエさんからスカウトがあり、自分も政治家になることを考えるようになった。今、カリフォルニア州議会で120人の議員がいるが、私が唯一の日系人だ」

 ―政治家はやりがいのある仕事か?

 「とてもやりがいを感じている。カリフォルニアの経済規模は英国、フランスより大きく、世界5位相当。ことし、ドイツを抜いて4位になると予想もされている。カリフォルニア州は州というより、国家のような規模になっている。私はロサンゼルス地区50万人を代表している。米国は議員立法の国。50万人の人間を超えて4千万人へのインパクトを与える政策を作っていることにやりがいや責任を感じている」