美濃加茂市長選への思いを語る伊藤誠一氏=17日午後、同市太田町、市生涯学習センター

 任期満了(来年1月27日)に伴う岐阜県美濃加茂市長選(1月16日告示、23日投開票)で、再選を目指して無所属での立候補を表明している現職の伊藤誠一氏(65)=同市西町、自民推薦=は17日、市内で記者会見し「市民が一番求めている穏やかで安定した生活を継続させるため、次にチャレンジしたい」と、再選に向けた決意を改めて語った。

 伊藤氏は1979年に市職員となり、経営企画部長などを歴任。事前収賄などの罪に問われて有罪が確定し、11月に再審請求した前市長の藤井浩人氏(37)=同市蜂屋町=が市長だった2017年に副市長に登用され、藤井前市長の辞職に伴い職務代理者を務めた後、翌年の市長選で初当選した。

 藤井氏が13日に無所属での立候補を正式に表明後、初の会見を迎えた伊藤氏は「再審請求中に選挙に立候補することは全く問題はない」と前置きした上で「混乱から落ち着きを取り戻し始めた美濃加茂市で、再審請求と市政運営の二つを同時に進めるとなると、庁舎を離れた行動も出る。(裁判に)専念する時間もあり、市政運営に緊張感を生むのでは」と私見を述べた。

 藤井氏の出馬を報道で知ったといい、「市議会議員時代からの長い付き合い。思いの共通する部分はあるが、全て一致するわけではない。選挙戦でたもとを分かつことになった現実を受け止め、政策論議したい」と話した。伊藤氏が初出馬を決めた4年前のやりとりにも触れ、「(藤井氏に)『美濃加茂市に戻ってきていただきたい』と申し上げたが、その時の正直な思いだった。あれから4年たち、コロナ禍を乗り越えなければいけないことなど自分の責任でやるべきことがはっきりした」と今回の立候補に至る動機を語った。

 藤井氏が見直しを訴える新庁舎整備については「市民の理解が深まっていないと痛感している。市民との意見交換の時間をつくり、修正すべきところは修正し(市民の)理解を頂いた上で進めたい」と言及した。