岐阜市は20日、マダニにかまれて感染する「日本紅斑熱」の患者が確認されたと発表した。県内での発生例は、感染症法に指定されて以降初めてという。患者は11月4日に亡くなった。

 市や厚生労働省のホームページなどによると、日本紅斑熱は病原体を保有するダニに刺咬されることで感染する。主な症状は発熱や発疹、倦怠感で、潜伏期間は2~8日。人から人への感染はないという。市によると、全国の患者届出数は昨年度は422人、今年度は12月12日時点で480人。

 市によると、患者は80代の男性。11月1日に発疹やふらつきなどの症状が出た。数日内に県外の山に出掛けていたという。同4日に市内の医療機関に入院、治療を受けたものの死亡した。日本紅斑熱が疑われたため、市が国立感染症研究所に確認を依頼。今月17日に陽性が判明した。

 市感染症対策課の担当者は「新型コロナもあって、自然を楽しもうと山へ出掛ける人が増えた。山林や草むらに入る場合は、長袖、長ズボンなど肌の露出を少なくし、ダニにかまれないように」と、注意を呼び掛けている。