第105回全国高校野球選手権記念岐阜大会は8日、長良川球場で開会式を行い、開幕した。
開会式には、大会に出場する68校66チームが参加。選手たちは、晴れやかな表情を浮かべ、堂々と行進した。
岐阜高音楽部と長良高コーラス部の大会歌「栄冠は君に輝く」の合唱を皮切りに、関商工高と美濃加茂高のバトントワリング部、県岐阜商高の吹奏楽部も息の合った演技と演奏で先導した。
■8時
開会式会場の長良川球場(岐阜市)のスタンドには、朝早くから高校野球ファンや球児の保護者らが訪れ、球児たちの登場を待った。
美濃加茂市から訪れた中学校教員の女性(52)は「高校3年生の娘が、開会式に登場する美濃加茂高バトントワリング部所属で、最後の勇姿を見に来た。この開会式の場で娘のバトンを見るのは最後。しっかりと見届けたい。また、昨年中学で担任した生徒が八百津高などに進学し、今年選手として出場する。生徒の成長も見たい」とほほ笑んだ。
スタンドに入る順番待ちをしていた40代父親と30代母親=郡上市=。父親は「郡上高3年の息子が出場する。息子は小1から野球一直線で頑張ってきた。夫婦2人で最後まで全力で応援したい」と力を込めて語った。
■9時2分
グラウンドでは岐阜高音楽部と長良高コーラス部の生徒が、大会歌「栄冠は君に輝く」を合唱。会場からは大きな拍手が上がった。
■9時6分
ただいまより、第105回全国高校野球選手権記念岐阜大会の開会式入場行進を行います―。司会の林実玲さん(岐阜東高3年)と岩品京花さん(長良高2年)のアナウンスで9時7分、行進がスタート。スタンドからの大きな拍手の中、66チームの選手たちが堂々と行進した。
■9時20分
優勝旗の返還は、昨年度優勝の県岐阜商高・小林凜人主将が務めた。小林主将は緊張したような顔つきで優勝旗を返した。
■9時32分 選手宣誓
選手宣誓は、抽選で決定した岐阜聖徳高の小川遙大(ようた)主将が務めた。
「2年前、私たちはさまざまな不安を抱きながら高校野球の門をたたきました。それから2年、私たちは灼熱(しゃくねつ)のグラウンドで白球を追い、日暮れまで走り込みました。ここにいるみんなが胸を張って言えます。〝私たちは野球が大好きです〟。この大会で、最高の仲間と大好きな野球ができる喜びを表現し、今までやってきたことを岐阜県中に、日本中に届けます。正々堂々と戦い抜くことを誓います」と力を込めて宣誓した。