手作りの食事を受け取る人(左)=31日午後5時6分、岐阜市金町、金公園

 大みそかの31日、岐阜市金町の金公園で、「岐阜・野宿生活者支援の会」が4年ぶりに生活困窮者に向けた炊き出しを行った。路上生活者の減少やボランティアの高齢化などから取りやめていたが、長引くコロナ禍に伴う厳しい状況を支援しようと、再開。ほぼ口コミでの呼び掛けのため訪れたのは市内に住む2人と少なかったが、事務局を務める清水由子さん(61)は「あなたは一人ではないとメッセージを伝えることができた」と温かい食事を届けた。

 岐阜市のボランティア団体「おもと会」の協力を得て実施。感染拡大防止のため、おにぎりや焼きそば、おはぎなど調理済みの食事約30人分を持ち寄った。生活保護を受けてアパートに住む男性(63)は「こんなに助かることはない。再開してくれてうれしいし、みんなの顔を見られて、心が温まった」と笑顔を見せた。同居する知人と3人でこの食事を楽しみ、年越しをするという。

 配りきれなかった食事は、薬物依存症の更生施設「岐阜ダルク」の入所者に届けた。清水さんは「自分たちは微力ではあるが、無力ではないことを確認できた。来年以降も活動を続けたい」と話していた。