日本ハムの球団職員として新たなスタートを切る荻田圭さん=昨年12月、西濃運輸グラウンド

 社会人野球の西濃運輸でプレーし、マネジャーなどを務めた荻田圭さん(37)が今月から、プロ野球日本ハムファイターズの球団職員としてチーム強化に携わる。もともと門戸は狭く、元選手が多い世界に挑戦する。「いろいろなことを勉強して、広く野球界に貢献できる人材になりたい」と意気込む。

 富山県出身。東大で4番を打ち、4年春のリーグ戦では3割超えの打率をマークした。2007年に西濃運輸に入社すると、外野手として3年プレー。その後はマネジャーのほか、アナライザーとして対戦相手の情報収集を担い、昨年12月までチームに貢献してきた。

 今回、旧知の日本ハム関係者から声を掛けられた。社会人野球に約15年身を置いて、「大人の甲子園」ともいわれる都市対抗大会のしびれる戦いを経験してきた。「勝ち負けの厳しさはプロにひけを取らない」と振り返る。日本ハムでは1年ごとの契約で安定を捨てることになるが「まだ知らない野球観がある。野球に携われる喜びの方が強かった」と決断した。

 「ベースボール・オペレーション」部に所属し、千葉県鎌ケ谷市の2軍施設に常駐する。「現場とフロントの中間的な立ち位置なのかと思う」と、球団の幅広い業務に従事しながら、スカウトも行っていくという。

 西濃運輸ではマネジャーを8シーズン務めて、部のスケジュールや費用の管理、さらには選手の採用活動にも関わってきた。「いろいろな経験をした。どんな仕事をするにしろ、生きると思う」と話している。