入り口で検温が実施された成人式会場=9日午前10時33分、美濃加茂市島町、市文化会館かも~る

 新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の影響で感染者が増加傾向にある中、岐阜県内の38市町村で9日、成人式が行われた。昨年は新型コロナ感染流行の第3波と重なり、県内の半数ほどの市町村が式典を延期や中止。今年はオミクロン株の拡大が懸念される状況ではあるが、予定通りに実施することができた。ただ、この1週間で感染者は急増。「成人式があと1週間先だったら、昨年のようになっていたかも」。新成人からは今後の感染状況を懸念する声も聞かれた。

 昨年の成人式は延期を繰り返し、1年持ち越しで今月10日に開催することになった美濃加茂市。9日には今年の新成人を対象とした式典が、同市島町の市文化会館かも~るで行われた。晴れ着に身を包んだ新成人らは友人との再会を喜んだ。

 式典は感染対策を徹底し、午前と午後の2部制で参加者を分散。来場は新成人に限り、記念撮影や合唱、和太鼓演奏なども取りやめ、時間を短縮した。9日午前の部には約200人が参加した。

 養老郡養老町は事前に新成人へ抗原検査キットを送付。式典会場の町民会館(同町石畑)では、新成人がスマートフォンで撮影した陰性の検査結果の写真を受付で示し、検温や消毒をしてから入場した。

 昨年の成人式が中止になった岐阜市では、一部の自治会で自主的に1年遅れの式典が行われた。早田や常磐地区では、午前の今年の成人式に続き、午後には昨年の成人を祝う会を開いた。 

 早田地区は岐阜市長良の岐阜グランドホテルで開催。昨年の成人式の段階から準備に関わっていた大学生(21)は「コロナで仕方がなかったが、延期ではなく中止なの?という思いもあった。1年越しでもこの日が迎えられて自分の中で一区切りつけられた」と感謝していた。