岐阜市の柳ケ瀬にある映画館「ロイヤル劇場」では、昔ながらの35ミリフィルムを上映する映写機が現役で活躍している。フィルムを回し続け、昭和や平成の名作を届ける映写機の音を聞きに、映画館を訪ねた。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」映画館は1990年代からシネマコンプレックス(シネコン)へ移行し、フィルムもデジタル化で姿を消した。そんな中、一般映画を常設のフィルム映写機で今も上映し続ける映画館は、国内では珍しいという。
映写室には高さ約2メートルの映写機が2台、置かれている。上映が始まると約1メートルのリールが回り出し、映像をスクリーンに映すランプがともる。フィルムをよどみなく送るため、せわしなく回る無数のローラーやモーターのうなる音が印象的だ。そして、目にも止まらぬ速さで一こまずつフィルムを映す駆動部が「カタカタカタ」と独特の音を響かせる。デジタルにない、アナログならではの音だ。
すでに製造から30年以上たつという映写機。劇場の前支配人で、劇場を運営する岐阜土地興業の磯谷貴彦さん(68)は「人間と同じで、毎日常に動いているから元気なんですよ」と話す。そんな映写機は老朽化にあらがい、心地よい機械音を上げながら、今日も名作映画をファンに届けている。
【memo】
77年の開館。フィルムが残る人情ものや喜劇、文芸作品を中心に上映している。フィルムならではの質感や、レトロ感漂う館内の雰囲気を求めて遠方から訪れる人も。現在、老朽化する映写機の保存を支えるため「【ロイヤル劇場】思いやるプロジェクト」として、クラウドファンディングで費用を募っている。

















