能装束を取り巻く技術と伝統、能の精神を、室町時代後期から平成までの能関係資料を通して紹介する特別展「近世能装束の世界 用の美―武家貴族の美意識」が17日、岐阜市大宮町の市歴史博物館で開幕した。江戸期を中心に、当時の最高の素材と技術を今に伝える衣装や能面など約170点を展示している。9月12日まで。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」岐阜市と岐阜新聞社 岐阜放送がつくる同展実行委員会が主催。浅井能楽資料館・佐藤芳彦記念 山口能装束研究所が企画・監修を務める。
会場には、全面に菊の文様が施された江戸期の「唐織(からおり) 菊叢(きくむら)文様 黒紅地」や同初期の河内家重作「能面 節木増(ふしきぞう)」など、貴重な資料が並ぶ。展示は4章構成で、能装束の優美な世界観を堪能できるほか、能の演目と装束の組み合わせが織りなす妙や、装束復元の技術を惜しみなく注ぎ込んで受け継がれた美を展覧する。
同研究所の山口憲(あきら)さん=京都市=は「見えないところに隠された能装束の意匠と、背後にある武家の教養や美意識の広がりを楽しんでほしい」と、展覧会の魅力を伝えた。
18日は午前10時から展示解説「能装束のいろは」が開かれる。










