良縁を願いともされた千本ろうそく=15日午後5時32分、岐阜県飛騨市古川町
良縁を願いともされた千本ろうそく=15日午後5時33分、岐阜県飛騨市古川町
火がともされた雪像ろうそく=15日午後4時23分、岐阜県飛騨市古川町

 岐阜県飛騨市古川町で15日夜、200年以上前から続く「三寺まいり」が催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で例年と比べて人出は少なかったが、無数のろうそくの明かりが市街地を照らす中、市民が寺や街角で静かに手を合わせた。

 親鸞聖人の遺徳をしのんで本光寺、真宗寺、円光寺を詣でる習わし。明治、大正時代には、古川町から長野県の製糸工場に働きに出ていた女性が帰省して参拝し、男女の出会いの場になったことから、縁結びの行事としても知られた。

 市街地の三寺を結ぶ目抜き通りには、高さが2メートルほどある雪像ろうそくが置かれ、参拝者を導いた。各寺では、大きな和ろうそくが立つ本堂で読経が行われた。町中心部の白壁土蔵が並ぶ瀬戸川沿いには燭台が置かれ、多くの人が炎の前で手を合わせた。

 この日は連日の降雪もやみ、比較的穏やかな天候。参拝した地元の親子連れは「家族が健康に過ごせるようにと願ってお参りした」と話していた。