ラベルを考案した「土岐商サイダー」を手にする女子生徒=土岐市土岐ケ丘、よりみち温泉
最優秀作品を手にする写真コンテストの入賞者ら=同

 土岐商業高校(岐阜県土岐市土岐津町土岐口)の生徒が、地元企業と協力してご当地サイダーを企画、商品化した。取扱店を増やして通称「土岐商サイダー」として認知度を高め、市の観光にも一役買おうと写真コンテストを企画。高校生の爽やかな挑戦が広がりを見せている。

 ビジネス科マーケティングコース3年生の45人が本年度、伊藤陽介教諭(36)が指導する商品開発の授業で取り組んだ。酒の仕込み水でサイダーを製造する同市駄知町の老舗酒蔵、千古乃岩酒造(中島大蔵社長)に、ご当地サイダーとして売り出したいと提案。生徒がラベルを1点ずつ考え、投票で女子生徒(18)の作品に決め、「土岐市の大人のさいだー」と名付けて販売促進策を考えた。市観光協会の協力も得て、昨年夏から地元の観光施設やコンビニ6店で販売を開始。OBらの支援もあって引き合いが増えた。

 10月から11月にかけて、サイダーを片手に市内で“映え写真”を撮ろうと呼び掛け、会員制交流サイト(SNS)で募集。約200件の投稿を呼び込むことができた。最初に売り場となったよりみち温泉(同市土岐ケ丘)で表彰式を行い、総合グランプリに輝いた男性(34)=同市妻木町=の家族に記念品を手渡した。

 女子生徒は「プロジェクトのテーマは『サイダーで人と人、人と地域をつなぐ』。いろいろな人が手に取ってくれてうれしい」と手応えを感じている。中島社長は「勉強のためにと成果は期待せず、当初千枚の印刷で足りると思ったが、意外に売れて追加した」と高校生の頑張りに感心した様子。伊藤教諭は新年度以降も、生徒らに地元と協力した新たな企画を促していく考えだ。