美濃加茂市長就任後の市政運営の方向性を語る藤井浩人氏=24日午前、同市山手町、選挙事務所
当選証書を受け取る藤井浩人氏=美濃加茂市太田町、市生涯学習センター

 23日の岐阜県美濃加茂市長選で4選を果たし、市長への復帰を決めた元職の藤井浩人氏(37)は24日、市内での当選証書付与式後に記者会見し、争点となった新庁舎計画について、「新庁舎自体は建設するが、現行計画は決定を見送り、白紙にする。計画の進め方と中身について検証し、候補地選定から考え直す」との方針を改めて示した。

 新庁舎計画について「候補地選定が先行したことが一つの不信感につながったと思う。なぜ市民がここまでいろいろな思いを抱いているかの検証が必要。検証には時間がかかる。中身は全てオープンにしたい」と言及した。

 また市役所の体制について「副市長は複数(にすることを視野に)、部長職などの幹部職員との兼ね合いも考え、縦割り行政を打破するような組織を考えたい。市民の信頼と職員のやる気を引き出せるような組織にしていくには、年功序列のような組織ではない若い世代から経験ある世代まで、全ての方が力を発揮できる組織体制づくりに取り組み、民間人材の採用も積極的に行いたい」と説明。早ければ新年度予算案や新年度の人事から一部を反映する見通しも示した。

 自民党への復党については「現状は全く考えていない」と断言。選挙で対立した勢力との関係修復について「本当の分断とは、政策の運営の仕方で決まってしまう。勝った側ではない人たちの思いをいかに取り入れていくかが政治家としての大切な資質だと思う。私の行動を見ていただき、どうすれば理解につなげていけるか、4年なりその先も含めて向き合いたい。市政運営の方向性で評価いただくしかない」とした。

 藤井氏はこの日は朝から同市内の街頭に立ち、晴れやかな表情で通行人に手を振った。当選証書を受け取り「責任の重大さを痛感している」とし、圧勝の要因について「現状を変えたい思いや、一部の人の意見だけでなく、全ての市民の意見を聞いて政策を進めていくことを多くの方々が選択した結果では」と語った。