4選を果たし、支持者の祝福を受ける藤井浩人氏=23日午後8時12分、美濃加茂市山手町、選挙事務所

 任期満了(27日)に伴う岐阜県美濃加茂市長選は23日に投票、即日開票され、無所属元職の藤井浩人氏(37)が、無所属現職の伊藤誠一氏(65)=自民、公明推薦=を大差で破って4選を果たし、4年ぶりの市長返り咲きを決めた。藤井氏は事前収賄などの罪に問われ2017年に有罪が確定し、無罪を訴え名古屋高裁に再審請求中。有罪で地位を離れた元首長が、同一の選挙で返り咲くのは珍しい。

 

 開票結果(選管最終)は藤井氏が16307票、伊藤氏が8325票だった。

 藤井氏は「皆さんと一緒にこれからの市をつくっていく。新庁舎計画は情報開示をしながら、市民と進めていく」と決意を語った。

 判決確定を受け辞職した藤井氏が、18年の前回市長選時に事実上の後継指名をしていた伊藤氏との一騎打ちになったことや、藤井氏が昨年11月に名古屋高裁に再審請求をしたことから、選挙戦は注目を集めた。

 藤井氏は、市役所の新庁舎計画見直しを掲げ「計画には市民の声が反映されていない。場所の選定や予算などをもう一度議論する」などと訴え、無党派層を中心に幅広い世代から支持を受けた。

 伊藤氏は「4年間で動き始めた事業を止めてはならない」と訴え、政党や各種団体からの支援も受けたが、及ばなかった。

 投票率は58・80%で、過去最低だった前回(2018年、38・62%)を20・18㌽上回った。当日有権者数は4万2191人(男性2万787人、女性2万1404人)。

 藤井氏は市議時代に浄水設備導入を巡り現金を受け取ったとして事前収賄などの罪に問われ、一審名古屋地裁判決は無罪だったが、名古屋高裁は懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金30万円を言い渡し、最高裁は上告を棄却した。既に執行猶予期間を終え、公民権が回復している。