岐阜県と岐阜市は28日、県内38市町村などで新たに過去最多の計886人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。これまでの過去最多だった今月25日の816人をさらに上回った。県内の感染者数は累計2万6970人となった。重症者はゼロのまま。

 自宅療養者は27日時点で前日比496人増の1297人で、昨夏の第5波の932人を上回り過去最多となった。県健康福祉部の堀裕行部長は「感染者数の急速な伸びが続いている。どこまで増えるか見通せない状況」と指摘。「病床が逼迫(ひっぱく)し、入院の必要な人が入院できない事態が起きる目前に来ている。感染のピークの高さを少しでも低く、後ろ倒しにしていくことが重要。改めて基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」と呼び掛けた。

 直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は232・72人で8日連続で過去最多を更新。病床使用率は62・3%で、昨年9月7日以来、142日ぶりに60%を上回った。県独自の基準指標では、陽性率が19・8%(27日時点)で、人口10万人当たりの新規感染者数と病床使用率、陽性率は最も警戒が必要なレベル4相当となっている。

 クラスター(感染者集団)は新たに7件を確認した。このうち学校や保育施設の関連は6件で、瑞穂市の朝日大学では運動部で22人、養老郡養老町の小学校では13人の感染を確認した。また、羽島郡笠松町の松波総合病院では、職員や入院患者ら15人の感染が分かった。

 拡大したクラスターは15件。高山市の高齢者福祉施設では、職員や利用者の63人の感染が判明し、70人となった。羽島市民病院は新たに看護師ら7人の感染が判明して計34人となった。

 岐阜市民病院は、入院患者と病棟に勤務する医療従事者ら計5人の感染を確認した、と発表した。この病棟では当面、新規入院の受け入れを見合わせる。感染者急増を受け、山県市は28日、テレワークや時差出勤の推進などを呼び掛ける市独自の非常事態宣言を出した。期間は2月13日まで。