Q.外が寒いせいか、新型コロナウイルス対策として公共施設や飲食店に置かれている非接触型体温計で、エラーと表示されることが増えました。何か注意することはありますか。また、ペンシル型のものに比べて、測定にかかる時間が短いのはなぜですか。(岐阜県高山市・40代教員女性)

◆皮膚の表面温度から予測

A.医療機器販売のオムロンヘルスケア(京都府)に聞きました。まず、体温計には大きく分けて「実測式」と「予測式」の2種類があります。実測式は測定する部位の実際の温度を測るもので、一般的に脇で約10分、口内で約5分かかります。一方で予測式は、体温計に熱が伝わっていくときの温度変化を分析することで、予測値を出しています。そのため15~30秒ほどの短時間で測ることができるのです。

 新型コロナ禍で広く用いられるようになった非接触型も、予測式の一つです。非接触型は、体から出ている赤外線量から皮膚の表面温度を測定し、外部の影響を受けにくい体の中心温度「核心温」へ換算して表示する仕組みになっています。機器により異なりますが、額や手首を近づけてからおよそ1秒で測ることができます。

 直接肌に触れないため衛生面からも便利な非接触型体温計ですが、直射日光や外気温の影響を受けやすく、注意が必要です。原則として室温が10度以上の屋内で保管、使用することが望ましいそうです。測定前に寒い場所にいた場合は、額が室温で温まるまで待ちましょう。汗を拭き取り、前髪がある場合はよけることも大切です。同社広報部の担当者は、多くの人を対象に、短時間で発熱の有無を確認する簡易的なスクリーニングには非接触型が向いているとしながらも、「家庭では、より正確に測れるペンシル型がお薦め」と使い分けを呼び掛けています。