岐阜県唯一、夏の甲子園を制した最強チームの復刻調ユニホームで、88年前の決勝〝再戦〟に接戦で勝利―。高校野球の名門・県岐阜商の創部100周年記念招待試合が8日、長良川球場で行われ、甲子園決勝史上最多の3度対戦している龍谷大平安(京都)との名門決戦を3―2で制した。秋春とも東海大会で打たれて競り負けたエース森厳徳が1点差でしのぎ切り、1番の主将垣津吏統の二塁打、3番加納朋季の冷静な走塁から2年主砲坂口路歩が決勝打。鍛治舎巧監督は「まだまだこれから。一つ一つ課題を詰めていく」と引き締めるが、メモリアルな夏に向け、順調ぶりを示した。

龍谷大平安(京都)010000001=2

県岐阜商     00100020×=3

(龍)大西、岩崎、山本、鏡―藤原

(県)池田、森―水野

▽三塁打 池山(龍)▽二塁打 村上(龍)垣津、水野(県)

◆内角ストレートに威力 課題の〝好不調の波〟にも対応し、成長示す

 エース森厳徳の進化が止まらない。6月1日の練習試合では春の東海覇者・中京大中京(愛知)を完封したのに続き、龍谷大平安戦は五回から登板し、1失点したものの反撃を退けた。...